機会を頂けたので、 食っちゃ寝て書きました。
小説はいいな、 とあらためて思いました。 楽しんでもらえたらうれしいです。
――著者 小野寺史宜
株式会社KADOKAWAは、 小野寺史宜氏の最新小説『食っちゃ寝て書いて』を発売。
作家の横尾成吾はここ数年、 鳴かず飛ばずの状態が続いていた。 50を前にそろそろ出版社から声がかからなくなるのでは、 との不安を感じていた矢先、 担当編集者からボツを食らわされ、 不安に拍車がかかる。 書くことを何よりも優先し、 ずっと一人で生きてきた横尾。 大学からの友人・弓子の思わぬ告白もあり、 今後の自分の身の振り方を考えはじめる。 一方、 横尾の新しい担当になった井草菜種は、 これまでヒット作を出したことがなく、 もう後はないと気は焦るばかり。 菜種は、 自身同様長く停滞中の横尾と本気で向き合いはじめる――。
「食う」「寝る」と、 もうひとつ大切なこと。 先の見えない時代に自分を信じて歩む「売れない作家」と「若手編集者」の再生の物語。