長崎県高総体 代替イベント “開幕” ソフトボール男子は大村工が“3連覇”

【ソフトボール男子交流大会、大村工-島原工】4回表大村工2死二塁、松尾が左越えに2ランを放つ=大村市総合運動公園

 コロナ禍による長崎県高校総合体育大会(県高総体)の中止に伴い、3年生の「区切りの場」として各競技が企画した代替イベントが30日、各地で“開幕”した。今年は例年と違って、優勝旗や九州、全国大会があるわけではない。それでも、毎年のように全国トップレベルの激戦を繰り広げるソフトボール男子をはじめ、テニス、バスケットボール、サッカー、バドミントンなどの選手たちが、仲間たちと一緒にスポーツができる喜びを思い切り体現した。

 ソフトボールは30日、大村市総合運動公園で県内男子全4校による総当たり戦の「交流大会」を実施した。結果は昨年まで県高総体で2年連続優勝していた大村工が、2勝1分けで“3連覇”を達成。主催した県ソフトボール協会はトロフィーや表彰状のほか、4校の3年生一人一人に「修了証」を贈った。
 各選手たちの体調管理に加え、来場者には体温や連絡先、過去2週間の健康状態を記入する書面を提出してもらい、感染予防を呼び掛けた。保護者も受け付けやアナウンスに奔走。みんなで大会を盛り上げた。
 試合は大村工、島原工、佐世保西の3校同時優勝の可能性が残る中、大村工-佐世保西の最終戦を迎えた。大村工は初回に先制されたが、三回に敵失に乗じて3点を奪い逆転に成功。その裏、佐世保西もU18日本代表の小山の安打を足掛かりに追いつくと、そのまま3-3で引き分け、大村工の優勝が決まった。
 2位は2勝1敗の島原工、佐世保西が1勝1分け1敗で3位に続いた。


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