廃棄物収集業 やりがい語る 西海学園高で海野氏

仕事のやりがいや行動する大切さについて話す海野氏=佐世保市、西海学園高

 佐世保市春日町の西海学園高で25日、廃棄物収集業「海野清掃産業」(長崎市)代表取締役で、環境カウンセラーを務める海野泰兵氏(43)が、仕事のやりがいや行動する大切さについて講演した。
 同社は、一般廃棄物や産業廃棄物などの収集運搬を手掛けるほか、「ごみ屋敷」や孤独死の現場の特殊な清掃、小学校での環境教育にも取り組んでいる。
 海野氏によると、廃棄物収集業は「きつい、汚い、危険」という「3K」のマイナスイメージが付きまとうが、同社はイメージアップのためテレビコマーシャルを制作。全車両にドライブレコーダーを導入し運転手の安全意識向上にも取り組む。「自分たちの仕事が無ければ、皆さんの生活は成り立たないという使命感がある」と語った。
 環境省の「環境カウンセラー」の資格を取得するため、対策を練って勉強に励んだ経験を踏まえ「行動を起こさなければ目標を達成できない。まずは調べることから始めてほしい」と話した。
 講演は進路学習の一環。高校2年生約130人が耳を傾けた。

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