アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを、もっともっと有効活用するために、#ゲーリーつり部のそうそうたる面々が基本からシークレットまでをルアマガプラスの読者にも公開しちゃいます!! 今回は『サンショウウオ』の使い手として知られる琵琶湖ガイド・富村善之さんが登場! その性能をさらに引き出すシークレットチューンを紹介してもらいます!!
Profile
富村善之(とみむら・よしゆき)
トリックパフォーマー代表として活躍する一方、老若男女問わず楽しくバスを釣らせてくれる琵琶湖ガイドの顔も持つ、生粋のバスフィッシング・エンターテイナー。かつてはJBトーナメントに参戦しウデを磨いたベテランだ。#ゲーリーつり部きってのサンショウウオの使い手として知られる。
門外不出のサンショウウオ・シークレットチューン!『オタマ』
昨年、「9月の推しゲー」としてご紹介した神のオモチャ『サンショウウオ』。
今回はこれを全く性質の異なるルアーに変身させてしまいます。
その名も、オタマ!!(おたまじゃくしみたいなので)
単体のサンショウウオは、どちらかというと縦ストラクチャーをメインにスローな操作で展開していく釣りを得意としていますが、ほんのちょっと手を加えて広く速くフラットを探れるルアーにしちゃいますよ~!!
それによっていままでプロガイドでも手を出しにくかったウィードのないフラットでベイトに付いて泳いでいるデカいバスを効率よく狙えるんです。
チューンはとってもカ・ン・タ・ン! ボディの両サイドから生えている4対8本の手足をハサミでバリが残らないようていねいに取り除きます。
オタマ最大の特徴は、なんといってもその極めて不規則な動きにあります。クリアウォーターで試してみるとわかりますが、瞬発的なロッドワーク(トゥイッチやジャーク)を加えると予測不可能なイレギュラーダートを生じ、ときには180度以上ターンしてからの~着底でビタっと止まる一連の動作は「ヤバイ」のひと言。
尻尾が薄くてたわむため、アクション時に回転してしまうと思われがちですが扁平ボディがスタビライザーの役目を果たしてくれるのでモーマンタイ。
僕自身、ひと目でその動きに惚れてしまいました!!
オタマの基本リグ三選
リグは何でもイケるオタマなんですが、個人的に多用しているのはノーシンカー、フリーリグ、そしてヘビキャロですね。
■ノーシンカーリグ
風が吹いていない状況やシャローを攻めるときなどは、よりナチュラルにノーシンカーで。
■フリーリグ
風が吹き始めたタイミングで出番となるのがフリーリグ。10・5グラムのスルスタシンカーをセットし、“シュバシュバアクション”で誘います。
“シュバシュバアクション” ってなんじゃらほい? これは僕考案のオリジナルで、見た人全員に「え!そんな動かし方で釣れるんですか?」って聞かれてしまうほどの特異なメソッドです(笑笑)。ロッドティップを7時の位置から10時の位置までシュバシュバッと2回跳ね上げてステイ!! 止めたときにはもう食ってるって感じで、普通のアクションを無視するバスも反応しますよ!!
エギングのロッドワークっぽいですが、まったく別物なのでご注意を。
■ヘビーキャロライナリグ
フリーリグのシュバシュバによる縦方向の速い動きに反応がない場合はヘビキャロでスローにズル引いてみましょう。
この場合もスルスタシンカーを使いますが、理由は底質が分かりやすいから! ウエイトは水深や風の強さに応じて7~14グラムくらいまでを使い分けています。
かわいいけど、すごいヤツ!
何を隠そうオタマはこの春に産声を上げたばかりなんですが、デビュー釣行で結果を出したのは4メートルフラットでのノーシンカー! ナントたった2投目で54センチを釣ってしまったんです。
そもそも見た目と動きから絶対に釣れると思っていましたが…その1尾を皮切りに52、48、48、54、55、51、52、58、54と怒涛のラッシュを味わい、間違いなく今後も僕の武器になると確信!
本音を言えばもう少しナイショにしておきたかったんですけど…こうなったらもう、ぜひ使ってやってください! あなたとバスとの出逢いにも必ずやひと役買って出てくれるはず。期待に応えてくれるかわいいヤツです、オタマちゃん!!