マチエミとドコモ、画像認識エンジンを活用した新しい写真販売サービスを開発

~イベント主催者の写真選別業務負荷を軽減する新サービスをマチエミより提供開始~

2020年6月1日
株式会社マチエミ
株式会社NTTドコモ

株式会社マチエミ社(以下、マチエミ)と株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、マチエミが提供している「EMii -エミィ-」にドコモの画像認識エンジンを組み合わせた「EMii -エミィエンタープライズプラン-」(以下、本サービス)を開発し、本サービスをマチエミから新聞社や自治体などのイベント主催者向けに本日より提供開始します。

本サービスはドコモの画像認識エンジンを搭載することにより、マラソン大会などのイベントで複数の被写体を撮影した写真からゼッケンや顔の検出・認識を行い、特定の被写体が写っている写真の選別がリアルタイムに実施可能になります。イベントに参加しているユーザーは、イベントを楽しみながら自分や特定の人物が写っている写真を検索することができ、また、イベントを主催する企業は、写真販売における写真選別業務負荷の軽減や販売開始までにかかる時間の短縮による売上向上を見込めます。

本サービスに搭載しているドコモのAI技術を活用した画像認識エンジンは、NTTグループのAI「corevo®」を構成する技術で、撮影した写真からゼッケンや顔などの物体の位置を検出する"物体検出"と、検出したゼッケンの文字を読み取る"文字認識"、大量の写真から特定の顔の画像検索を行う"類似画像検索"の3つの技術を組み合わせています。今回、"類似画像検索"では、膨大な顔の特徴量を学習させることで、複数人のさまざまなパターンの顔画像から顔の特徴量を抽出し同一人物ごとにグルーピングを行うことを可能としました。

【サービスイメージ】

今後、マチエミとドコモは、本サービスの海外展開もめざしており、国内外のイベントでの写真売買における利便性向上や、業務効率化に取り組んでまいります。

※ 本案件は、研究開発部門・法人部門にて組織横断的に混成チームを構成し、お客さまの課題解決を図る取り組み「トップガン®」にて創り出しました。

* 「corevo」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。(http://www.ntt.co.jp/corevo/

* 「トップガン」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。[\(](https://www.nttdocomo.co.jp/biz/special/topgun/)

別紙1

EMii -エミィエンタープライズプラン-」の概要

(1)概要

インターネット写真販売システムである「EMii-エミィ-」は、イベントの主催者や事業者が撮影した写真を、オンライン上で簡単に販売することができるシステムです。撮影した写真のアップロードのみで、販売、印刷、配送、運用管理までワンストップのサービスを提供しています。

新サービス「EMii -エミィエンタープライズプラン-」は、基本的な販売・印刷・配送機能や、閲覧パスワード、記念フレーム合成、多言語対応、海外配送などの既存機能に加え、ドコモの画像認識エンジンを搭載することで、写真販売にかかる業務的負荷を大きく軽減し、写真撮影から写真販売までにかかる時間を短縮します。

(2)特徴/機能

※ボケ・ブレ判定とは、検出した顔に対する輪郭度を判定基準としています。

(3)EMii -エミィエンタープライズプラン-利用に期待できる成果

1.業務負担の軽減 / 人件費の削減

手作業で行っていた写真の選別を自動化することで、写真販売にかかる業務負荷を軽減し、人件費の削減やより安価な写真販売を実現可能です。

2.写真撮影から販売までにかかる時間の短縮による売上向上

写真撮影から写真販売までにかかる時間が短縮できることで、ユーザーの購買意欲が高いうちに写真販売をすることが可能になります。

3.無人カメラでの写真販売

写真選別の処理を自動化することで、固定カメラ(通信機能付き)で撮影した写真を販売することが可能です。

(4)提供元

株式会社マチエミ(http://machiemi.com

(5)提供開始日

2020年6月1日(月)

(6)申し込み窓口

メール:sales-dept@emii.photo

電話:050-5358-8740

(7)ウェブサイト

https://emii.photo/

別紙2

ドコモの画像認識エンジンの概要

(1)概要

ドコモの画像認識エンジンは、5つのコアエンジン(特定物体認識、物体検出、文字認識、一般物体認識、類似画像検索)で構成されています。コアエンジンの組み合わせによりさまざまな用途での画像認識の活用が可能です。本サービスに活用している画像認識エンジンは、撮影した写真からゼッケンや顔などの物体の位置を検出する"物体検出"と、検出したゼッケンの文字を読み取る"文字認識"、大量の写真から特定の顔の画像検索を行う"類似画像検索"の3つの技術で構成しています。

(2)特徴

①物体検出

【ゼッケン検出】

複数種類のゼッケンを学習しているため、さまざまな種類のゼッケンの検出が可能です。また、ゼッケンがよれている状態でも検出ができます。

【顔検出】

顔の真横約90度までを検出することができ、人物の検出漏れを防ぎます。

②文字認識

多数のフォントの文字を学習しているため、大会ごとにゼッケンのフォントが異なってもゼッケンの文字認識が可能です。認識できる文字は、数字・アルファベットとなります。

③類似画像検索

膨大な顔の特徴量を学習させることで、複数人のさまざまなパターンの顔画像から顔の特徴量を抽出し同一人物ごとにグルーピングすることを可能としました。また、検索を2段階のステップで処理することで、効率的な検索が可能です。2段階のステップとは、大まかに似ていると思われる画像群を選別するステップと、大まかに似ていると思われるグループの中で詳細な類似度の計算を行うステップです。

(3)受付窓口

・全国のドコモ法人営業担当

・「ドコモのホームページ 法人のお客さま」 お問合せページ

(4)利用料金

個別のご相談となります。