2004年、佐世保市立大久保小で6年だった御手洗怜美(さとみ)さん=当時(12)=が同級生に殺害された事件は1日で16年となり、同校体育館で「いのちを見つめる集会」が開かれた。出席した児童らは黙とうをして被害者を追悼、命の大切さをあらためて考えた。
新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小して実施。3~6年生の児童や地域住民ら約100人が出席した。1~2年生は教室内のテレビで視聴した。
佐藤正実校長は講話で、事件の詳細は説明しなかったが、身内の死や障害がある家族の話を引き合いに「人をあやめてはならないこと。人を差別してはならないこと。この二つを大人になっても心に刻んでおいてほしい」と語り掛けた。
出席した児童は学年ごとに「みんなの命と気持ちを大切に」「お互いを認め合うクラスにします」などと決意の言葉を述べた。
事件は04年6月1日、同校学習ルームで発生。当時11歳だった6年女児が、御手洗さんをカッターナイフで切り付け殺害した。