『ルアーマガジン』誌で毎年年末に開催している読者投票企画「T.O.Y.(タックルオブザイヤー)」。実際に道具を買っている読者が選んだ商品は何なのか。それこそ、ある意味「1番釣れる」道具ということも言えるかもしれません。2019年を通してもっとも支持を集めたバス釣りハードルアーランキング発表です!
"T.O.Y. タックル・オブ・ザ・イヤー"とは?
『ルアーマガジン』と『ルアーマガジン・ソルト』にて、その年に最も信頼できるタックルを読者の皆様から募集。時代の流行りや風潮を読み解くこともできる、1年間を総括する人気ランキングなのだ!
※投票は『ルアーマガジン 2019年8月号』『同 2020年1月号』、『ルアーマガジンmobile』アンケートの集計結果に基づきます。
貴重なご意見ありがとうございます!
2019年ハードルアー部門
読者の投票により選ばれる年に一度のタックルの祭典、タックル・オブ・ザ・イヤー。
定番ルアーや話題のルーキーなど強豪を抑え、ハードベイト部門でトップに躍り出たのはレイドジャパンのこのルアーだ!
ソフトルアー部門はこちら!
【1位】ダッジ(レイドジャパン)
【240pt】前年2位
【スペック】
●全長:114.0mm ●重量:1ozクラス ●カラー:5色 ●価格:3,500円(税抜き)
レイドの大人気クローラーがついにTOYを獲得!
発売以降、止まることを知らない人気ぶりで全国で高釣果を上げているミディアムクラスのクローラーベイト。スローに巻くと羽根が水の抵抗を受け、左右にボディを揺らしながら水面に波動を残してバスにアピールする。このランキングでは、一昨年が3位、去年が2位と徐々にランクアップ。そしてついに今回のTOYで1位を獲得した。
【2位】レベルバイブ(レイドジャパン)
【238pt】前年3位
【スペック】
●全長:54.0mm ●重量:3/8ozクラス ●カラー:6〜15色 ●価格:1,600〜1,650円(税抜き)
コンパクトで使いやすい岸釣りバイブの決定版
野池を主戦場とするアングラーであればきっとボックスに入っているはずの名作バイブレーション。秋から早春にかけての時期に、特になくてはならない野池の中心的な存在だ。TOY上位常連でその釣れっぷりは衰え知らず。コンパクトで使いやすく、抜群の飛距離が出るのもこのルアーの強み。
【3位】ビーブル(ボトムアップ)
【138pt】新登場!
【スペック】
●重量:3/8oz ●カラー:8色 ●タイプ:TW、DW ●価格:1,250円(税抜き)
こだわりのスプリッター搭載で振動増幅!
最大の特徴はアームに搭載されたスプリッターという金属パーツ。リトリーブ時に振動が発生し、スカートを揺らしてバスにアピール。巻き抵抗がしっかり出るので使用感も抜群だ。見えているバスの目の前に通す、スピナベサイトもやりやすい。川村光大郎さんが細部までこだわった渾身のスピナーベイトだ。
【4位】ソウルシャッド58SP(ジャッカル)
【126pt】前年6位
【スペック】
●全長:58mm ●重量:4.0g ●カラー:43色 ●タイプ:サスペンド ●価格:1,610円(税抜き)
どんな釣りも高次元にこなすハイポテンシャルシャッド
巻く、止める、トゥイッチと、シャッドに求められるすべてのアクションを高次元にこなす人気シリーズ。高速巻きによるリアクションを誘う釣りにもぴったりだ。58SPはどのフィールドでも使いやすく、多くのアングラーに支持されている。
【5位】ジョインテッドクロー178(ガンクラフト)
【120pt】前年9位
【スペック】
●全長:178mm ●重量:2ozクラス ●カラー:25色 ●タイプ:フローティング、スローシンキング ●価格:4,572円(税抜き)
衰えを知らない元祖S字の釣獲能力
S字系ビッグベイトの元祖、ジョインテッドクローが5位にランクイン。リアルな造形美と綺麗なS字アクションで、長年ビッグベイトの王として君臨している。アングラーの使い方次第で可能性が広がる、とても自由度の高いルアーだ。
【6位】TN60(ジャッカル)
【108pt】前年7位
【スペック】
●全長:60mm ●重量:12.7g ●カラー:25色 ●価格:1,510円(税抜き)
よく飛び、感度もいいアウトメタル式バイブ
ウェイトはアウトメタル方式で設置され、抜群の飛距離と高いボトム感度を生む。根掛かりにも強く、ストラクチャーに当てながら巻いてくることもできる。オカッパリで使いやすい定番の60ミリサイズがランクインした。
【7位】ブリッツ(O.S.P)
【107pt】前年8位
【スペック】
●全長:53.0mm ●重量:9.0g ●タイプ:ハイフローティング ●カラー:41色 ●価格:1,500、1,700円(税抜き)
小気味良い巻き心地で、アクションはとてもハイピッチ。細かい波動を出しながら、テンポ良く広範囲を巻いてくる釣りにぴったりだ。障害物回避性能が高く、回避後のリアクションバイトも期待できる。オカッパリからボーターまで広く愛されるモデルだ。
【8位】SR-Xグリフォン(メガバス)
【90pt】新登場!
【スペック】
●全長:43.0mm ●重量:1/4oz ●タイプ:フローティング ●カラー:21色●価格:1,650円(税抜き)
小粒なピンボールボディに秘められた狩猟本能
初代モデルの発売からおよそ20年が経つロングセラークランク。丸み帯びたボディはボトムコンタクト時にピンボールのように跳ねてリアクションバイトを誘う。その遺伝子は伝承され、現在ではさらに進化してモデルチェンジされている。
【9位】タイニークラッシュ(DRT)
【88pt】前年14位
【スペック】
●全長:6.6in ●重量:HIフロート1.7oz、LOWフロート2oz ●価格:5,150円(税抜き)
ビッグベイトの可能性をさらに押し広げた快作
リップの取り外し、テールの交換など、カスタムパーツの使用でさまざまな使い方ができるのが最大の特徴。クールなブランドイメージと相まって、瞬く間に全国のビッグベイトファンの心を掴んだ。常時入手困難の超人気アイテムだ。
【10位】デラクー(ジャッカル)
【84pt】前年11位
【スペック】
●重量:1/4〜1oz ●カラー:22色 ●価格:810〜900円(税抜き)
巻くだけで簡単に釣れるオカッパリの切り札
投げて巻くだけでイージーにバスが釣れるコンパクトなテールスピンジグ。小バスと戯れたいとき、ビギナーに釣ってもらいたいときなどはデラクーの出番。バスの目の前を通せばリアクションで口を使うので、低水温期の野池でも効果を発揮する。
お馴染みT.O.Y.ウォッチャー3人組のハードルアー部門トーク
ダッジがついに載冠!レイドが1~2位を独占
古川:金森隆志さん率いるレイドジャパンが偉業達成。1位ダッジと2位レベルバイブがワンツーフィニッシュを決めました。
千藤:1位から30位まで見渡しても新作はビーブルのみ。個人的にこれはちょっと衝撃かな。確かにビーブルは、スピナベサイトという釣法も含め、新風を巻き起こしました。でも、それ以外にも注目作はあった。青木大介さんのディーブローシャッドとかね。
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センドウタカシ「ビーブルが衝撃的なデビューを飾った。しかしランキング上位は揺るがない。」
古川:上位が定番ルアーで固定しつつある。そんななか、9位のタイニークラッシュは異色といえば異色かな。発売からしばらく経ちますが、店頭に並ぶとすぐに完売するほどの人気振りです。
千藤:タイニークラッシュはもっと上位でもよかったね。
戸村:5位のジョインテッドクロー178は、前回9位から着実に順位を上げてる。ほかには7位ブリッツ、8位SR-X グリフォン。どちらも昔からあるルアーだけどちゃんと支持されてる。
千藤:上位常連のレベルクランク(20位)とワイルドハンチ(21位)が落ちたのが気になる。
戸村:6位のTN60は野池で釣れてるらしい。関西エリアでは探してる人も多いみたい。
千藤:オカッパリで使えるルアーが人気だね。ほかに気になるのはシャッドプラグ。4位のソウルシャッド58SP、12位のlxlシャッドタイプRが気を吐いているけど、ルアーのカテゴリーとしてはやや元気がない。関東ではおなじみだけど。
古川:自分のイチオシを投票するとき、ちょっと夢を追う部分があるんじゃないですか?(笑)
千藤:普段はシャッドを使うけど、投票はダッジに入れる。そんなユーザーの心理ね(笑)。いずれにせよ、「なんでこれがランキングに入るの…?」という突飛なルアーはない。どれを選んでも間違いない。それにしても、28位のジャックハンマーのガチ感がすごい。絶対に釣ってやるみたいな。
古川:イケてるチャター系。
戸村:USで人気あるらしい。そういうの好きな人が使うんだよ。
古川:トップウォータープラグは依然羽根モノ中心。ダッジ、11位アベンタクローラーRS、16位ポンパドール、17位レゼルブ、23位NZクローラーなど。なかでもアベンタRSは「今年流行した」という感じがします。
千藤:アベンタRSはブレイクしたね。あえてカラーに言及するなら、近年はトップウォータープラグ=ブラックがキーになってる。確かによく釣れるけどさ。
戸村:羽根モノはブラックから売れていく。水面を見上げたときにシルエットがはっきりする=よく釣れるという説が有名ですが。とりあえずビールじゃないけど、とりあえずブラックを選んどけみたいな風潮がある(笑)。
古川:今年、皆さんのなかで活躍したルアーはあります?
戸村:オレはスライドスイマー250だな。アクションがナチュラル。タックルを選ぶけど。個人的にジョイクロは178、スライドスイマーは250。オレがS字で好きなのはこの2つだね。
千藤:僕は今年から琵琶湖がメインになったんだけど、ペンシルベイトが活躍した。アメリカのトーナメンターはトップというといまもペンシルが主流だけど、その気持ちがわかった。飛距離が出る。風の影響を受けにくい。自分でアクションの強弱をコントロールできる。なかでもよく使ったのは、アメリカで発売中の3DBペンシル125(USヨーヅリ)。ニアなところだと、ヘドン/スミスのスーパースプーク、エバーグリーンのシャワーブローズ(オリジナル)もよかった。
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戸村竜太「ジョイクロは去年よりランクアップ。ビッグベイトを投げるアングラーが増えている。」
当部門11~30位までのランキング
順位得点メーカー商品名11位66ptイマカツアベンタクローラーRS12位63ptメガバスlxlシャッド タイプR13位61ptデプスイヴォーク1.214位60ptノリーズクリスタルS15位59ptメガバスポップX16位58ptジャッカルポンパドール17位56ptディスタイルレゼルブ18位54ptDAIWAピーナッツⅡ19位53ptO.S.P阿修羅O.S.P ルドラ130SP20位52ptレイドジャパンレベルクランク21位50ptエバーグリーンワイルドハンチ22位49ptレイドジャパンレベルシャッド23位48ptデプスNZクローラー24位45ptDRTクラッシュ925位43ptDAIWATDバイブレーション74S26位42ptメガバスヴィジョンワンテン27位40ptレイドジャパンレベルスピン28位39ptエバーグリーンジャックハンマー29位35ptジャッカルドーン30位33ptレイドジャパンレベルミノー