猛毒クラゲ「触らないで!」 長崎市近海にカツオノエボシ

捕獲されたカツオノエボシ=5月29日撮影(長崎ペンギン水族館提供)

 猛毒があるクラゲの仲間、カツオノエボシが長崎市近海で見つかり、捕獲された。引き取った長崎ペンギン水族館(長崎市宿町)の学芸員は「見た目はきれいだが、見つけても絶対に触らないで」と注意を呼び掛けている。
 カツオノエボシは「電気クラゲ」の異名を持ち、刺されると強烈に痛む。場合によってはアナフィラキシーショックを起こし、死に至る可能性もある。体色は透き通った青色で、烏帽子(えぼし)のような形をした浮袋の長さは一般的に約10センチ。主に太平洋に分布するが、海流に乗ったり風に押されたりして日本沿岸を漂うこともある。
 同館によると、長崎市の漁師が漁の最中に海を漂うカツオノエボシを発見、捕獲した。長崎近海にはさまざまなクラゲが分布するが、同館がカツオノエボシを受け入れたのは初めて。陸に打ち上げられることもあり、触れないように注意が必要という。


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