松本歯科大学が全学で新型コロナの抗体検査実施 全員陰性で対面授業開始

松本歯科大学は、2020年5月11日から28日にかけて、全職員・学生1146人を対象に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)抗体検査※を実施し、全員が陰性と判明したと発表した。この結果を受けて、感染予防対策を継続しながら、6月1日から歯学部・衛生学校の対面授業を開始した。

抗体検査は、ウイルスから体を守るために作られている抗体が血液中にあるかを調べて、感染の有無を判別する。PCR検査が4~6時間かかるのに対し、少量の血液から約10分ほどで結果がわかる。

今回、抗体検査を行ったのは大学病院医療職員などを含む職員と学生、合計1146人。現時点における発症と免疫獲得の有無を調査し、講義と臨床実習を含む実習などの実施、および病院における診療従事者配置の判断の根拠となる感染リスクの基礎データ解析を目的に実施したという。

検査の結果、全員が陰性と判明。卒業を控えた第6学年は5月15日に抗体検査を実施し、全員が陰性と判明したことから、20日にI期試験が行われた。その際、“3密”にならないよう、試験会場を3会場に分散するなど感染予防対策も徹底された。また、6月1日からは歯学部・衛生学院の対面授業を開始した。

※抗体検査は感染から一定期間が経過しないと陽性反応が出ないため、リアルタイムの感染有無は調べられず、完全な精度を有するものではないが、PCR検査と使い分ければ感染拡大防止に効果的だとされる。

参考:【松本歯科大学】新型コロナウイルス感染症抗体検査を全学実施

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