J1川崎に桐蔭横浜大の橘田選手 来季の加入内定 大学ナンバーワンボランチ

来季加入が決まった桐蔭横浜大の橘田健人=オンライン取材より

 J1川崎は5日、来季の新戦力として関東大学1部リーグ・桐蔭横浜大のMF橘田健人(22)=168センチ、65キロ=の加入が内定したと発表した。「大学ナンバーワンボランチ」(クラブ関係者)の呼び声高く、1年時から全日本大学選抜メンバーにも選ばれていた。オンライン取材に応じた橘田は「フロンターレのパスサッカーに憧れていた。入団できてうれしい」と満面の笑みで語った。

 鹿児島県出身で、大学1年時から練習生としてトップチームの練習に参加。運動量豊富な守備的MFで、攻撃の起点となるパスセンスなどが評価されている。鬼木達監督も「ひたむきにプレーするところが彼の良さ。ボールを奪う守備面での貢献度も高い」と期待を寄せる。

 強化部スカウト担当の向島建氏は、大学の1年先輩で今季加入したDFイサカ・ゼインとともに注目していたと明かす。「決め手は昨年の活躍。全日本選抜にも入り、体も大きくなって、守備面でも戦える選手に成長していた」

 桐蔭大は昨年、全日本大学選手権(インカレ)に初出場して準優勝に輝いた。安武亨監督は「(昨年は)まさに彼が中心のチームだった。(鹿児島弁の)なまりがあってかわいらしいサッカー小僧だが、競技にすべてをささげる姿勢は高校時代から変わっていない」と太鼓判を押す。

 橘田は「憧れは中村憲剛選手。(練習に参加して)自分もレベルアップして、今年のインカレで優勝したい」と抱負を語った。

© 株式会社神奈川新聞社