これまで多くの有力な選手を獲得してきた世界有数のクラブ、レアル・マドリー。豊かな資金力を武器に、スターを様々なクラブから引き入れていた。
だからこそ、常にいい選手がひしめいているこのチームで埋もれてしまう者も…『Squawka』が掲載した「レアル・マドリーがプレミアリーグで獲得してきた選手たち」から、失敗とされた7選手を紹介する。
ジョナサン・ウッドゲイト
レアル・マドリーでの出場数:14試合
移籍金:1420万ポンド(およそ18.9億円)
慢性的な怪我を抱えたままでレアル・マドリーにやってきたイングランド代表DF。デビューまで13ヶ月も待たなければならず、ついにピッチに出たときにはすぐにオウンゴールを決め、そして退場した。
そして加入から2年後、地元のクラブであるミドルズブラへの移籍を決断。ほとんど爪痕を残さずイングランドへと戻っていった。
トーマス・グラヴェセン
レアル・マドリーでの出場数:49試合
移籍金:260万ポンド(およそ3.46億円)
クロード・マケレレの穴を埋められずに苦しんでいたレアル・マドリーは、2004-05シーズンの途中でエヴァートンからデンマーク代表MFのグラヴェセンを獲得した。
センスと創造性に満ちた中盤に頑健さを提供したが、それが完全に機能することはなく、セルティックへと売られていった。エヴァートンのファンは「リー・カーズリーと間違えて獲得したのでは?」という噂も流れた。
ガブリエル・エインセ
レアル・マドリーでの出場数:48試合
移籍金:800万ポンド(およそ10.65億円)
頑強で闘争心に溢れ、あらゆるプレーに関与していくタイプのディフェンダーとして知られたエインセ。マンチェスター・ユナイテッドから2007年に獲得された。
パフォーマンスは悪くはなかったものの、ロベルト・カルロスとマルセロがいた左サイドバックには必要なかったし、センターバックでも重要な存在にはなれず。2009年にマルセイユへ移籍し、フランスで復活を見せている。
ラサナ・ディアラ
レアル・マドリーでの出場数:117試合
移籍金:1800万ポンド(およそ23.96億円)
若くしてアーセナルとチェルシーに所属し、その後ポーツマスへ行き、そしてレアル・マドリーに加入するという珍しいキャリアを送ったディアラ。
大失敗というのはちょっと語弊があるかもしれないが、彼は4年間を通してバックアップの役割にとどまっていたため、1800万ポンドという投資に見合わなかったことは間違いない。
ジュリアン・フォベール
レアル・マドリーでの出場数:2試合
移籍金:ローン
ウェストハムからシーズン途中に突然獲得された「フランスのTGV」と呼ばれた快速ウインガー。その取引に移籍金は支払われていないが、それでも歴史上最悪クラスの補強だったと評価される。
レアル・マドリーでは全く試合に絡むことができず、ある試合ではベンチで寝ているような写真が撮影されたために悪い意味でとても話題になってしまった。
マイケル・エッシェン
レアル・マドリーでの出場数:34試合
移籍金:ローン
リカルド・カルヴァーリョのように、チェルシーではジョゼ・モウリーニョ監督の下で絶対的な存在になっていたガーナ代表MF。2012年にローンでレアル・マドリーへとやってきた。
しかし彼はカルヴァーリョとは違い、大きな怪我を負ったことで全く違う選手になっていた。すでにこの時点で衰えは顕著で、期待に答えられるプレーはほとんど見られず。
ブラヒム・ディアス
レアル・マドリーでの出場数:18試合
移籍金:1500万ポンド(およそ19.96億円)
マンチェスター・シティで出番を得たくてウズウズしていたブラヒム・ディアスを、レアル・マドリーは昨年1月に1500万ポンドを支払って獲得した。それは当たればジェイドン・サンチョを超えるビジネスになったはずだが…。
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ただ有望な彼でもレアル・マドリーでの出番を得ることは容易ではなかった。ジネディーヌ・ジダン監督は彼を起用するつもりがほとんどないように見え、投資の結果は出ていない。