五島市 プレミアム商品券発行 市議会10日開会

 五島市は5日、追加の新型コロナウイルス対策を含む本年度一般会計補正予算案など、10日開会の定例市議会に提案する39件を発表した。迅速な経済支援のため、先議案件として宿泊や交通事業者への追加の支援金給付や、市民向けプレミアム付き商品券の発行などに計2億2700万円を計上しており、市議会は12日の本会議で採決する予定。
 市は既に売り上げが減った事業者に最大30万円を給付。今回は観光客激減の影響が大きいホテルやレンタカー、タクシー、観光バスなどの事業者を対象に、宿泊定員や保有台数に応じて給付。上限はホテル事業者300万円、レンタカー事業者30万円となる。
 市内店舗で使えるプレミアム付き商品券は、千円券15枚セット(額面1万5千円分)を1万円で販売。7月下旬から、福江商工会議所や市商工会の窓口などで計3万セット(総額4億5千万円分)を販売する。
 先議案件のほか鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンターなどの再整備に向けた設計費(5100万円)、ケアマネジャー資格更新費の助成(140万円)なども盛り込んだ。
 議会運営委員会は5日、定例会日程を10~24日と申し合わせた。新型コロナ対策として本会議や委員会の一般傍聴自粛を求めると決めた。

© 株式会社長崎新聞社