「思いだけでも届いて」 “幻”の長崎県高総体ポスター 

長崎県高総体のポスターデザイン

 長崎県高総体では毎年、県内の高校生が考案したスローガンと絵画を元にポスターを作製して、各会場などに掲示している。今年は浜迫響太郎さん(諫早2年)が考案したスローガンと、中村隼人さん(長崎工2年)の図案が採用され、すでにポスターも完成していた。残念ながら日の目を見る機会を失ってしまったが、2人は「選手たちを応援する気持ちで考えた。その思いだけでも届いてほしい」と願っている。
 浜迫さん作のスローガンは「輝け! 夢への挑戦! いま、令和の龍となれ!」。積み上げてきた努力を、本番で思い切りぶつけてほしいという思いを込めた。「これからの受験や就職活動に向けた3年生へのエールの言葉になれば」と先輩たちを励ましている。
 ポスターを描いた中村さんは「構図の難しさに苦しんだが、自分でポーズをとった写真を美術部の仲間に撮ってもらい、参考にした」。太陽を背にハードルを跳び越える選手を一番大きく描いて、部活に青春をそそぐ高校生の「輝き」を表現している。
 スローガンは15校から74作品、ポスターは9校から28作品の募集があった。県高体連は「11月の駅伝競技が開催されれば、そこで掲示したい」としている。

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