【MLB】鷹の制限選手となっているコラス、Wソックスへ? シカゴ紙が予想「有力候補だ」

ソフトバンクの制限選手として公示されているオスカー・コラス【写真:藤浦一都】

キューバ人選手と関わり深いホワイトソックス、現在も有望株のロベルトらが在籍

メジャーリーグ移籍を目指してキューバを出国したソフトバンクのオスカー・コラス内野手。現在はドミニカ共和国に滞在していると見られ、ソフトバンクは制限選手としている。この制限が解かれない限り、原則として他球団との契約は不可能となっている。

そのコラスについて、ホワイトソックスが本拠地を置くシカゴの地元紙「シカゴ・サンタイムズ」は「ホワイト・ソックスはオスカーを獲得できるか?」として、ホワイトソックスによるコラス獲得の可能性をレポートしている。

記事では「ホワイトソックスのキューバとの関係は深い。ミニー・ミノーソまで遡り、今では、ホセ・アブレイユ、ヨアン・モンカダ、ルイス・ロベルトがいる。オスカー・コラスもそれに加わるか?」と言及。ホワイトソックスとキューバ人選手の深い関わりを伝えている。

初の黒人キューバ人選手で、ホワイトソックス初の黒人選手となったミニー・ミノーソ氏がホワイトソックスに加入したのは1951年のこと。そして現在も数名のキューバ人選手が在籍しており「野球が再開したとき、ホワイトソックスの現在のラインナップの3分の1はキューバ出身の選手である」と記事は言及している。

「シカゴ・サンタイムズ」は「契約する可能性のある球団の有力候補だ」

6月10日、11日(日本時間11日、12日)に行われる米ドラフト会議の後には、米国外のFA選手との契約が可能となる「インターナショナル・サイニング・ピリオド」がある。記事では「ホワイトソックスは21歳のキューバ人右翼/投手、オスカー・コラスと契約する可能性のある球団の有力候補だと考えられている」と指摘した。

打者としてだけでなく、投手としても非凡なものを持っており「キューバのオオタニ」と称されるコラス。記事では「彼は左腕としては、まだ、磨かれてないが、それでも、マウントで、95マイル(約153キロ)の速度を出せる」と評価し「(契約には)お金が一番ものを言うのは確かだが、ホワイトソックスのキューバ人プレーヤーとの深い歴史が、アブレイユ、ロベルトを獲得できた大きな要因でもある。彼らとモンカダが、コラスがホワイトソックスのユニホームに身を包むことの助けとなるだろう」とし、キューバ人選手たちの存在がコラス獲得にプラスに働くと予想している。

さらに「シカゴ・サンタイムズ」は「コラスも明らかにホワイトソックスのことに興味を持っているようで、ソーシャルメディアでホワイトソックスのものを身に着けていたり、『ホワイトソックスが好きなの?』という質問には、親指を立てている」と指摘する。制限選手となっている以上はMLB球団であっても、コラスとの契約は認められないが…。(Full-Count編集部)

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