西武新助っ人、鷹栗原、巨人中島… アピール光る12球団の選手は?

巨人・中島宏之(左)とソフトバンク・栗原陵矢【写真:荒川祐史、藤浦一都】

6月2日から再開された対外試合は1クール目が終了した

6月19日に今季の開幕を迎えるプロ野球。6月2日には練習試合が再開されて、各球団6試合ずつ(巨人と西武は4試合ずつ)を消化した。ちょうど1クール分の戦いを終え、開幕スタメン獲りや定位置奪取へ猛アピールを見せた選手もいる。

そこでここでは、この1週間の練習試合の結果を振り返り、ここまでにアピールに成功した主な選手をピックアップ。野手から期待の若手や選手を探ってみたい。まずはパ・リーグから、だ。

○西武
スパンジェンバーグ 11打数8安打4本塁打7打点 .727

○ソフトバンク
栗原陵矢 17打数8安打1本塁打5打点 .470
三森大貴 10打数5安打0本塁打2打点 .500
周東佑京 12打数4安打0本塁打0打点 .333
上林誠知 25打数9安打0本塁打4打点 .360

○楽天
辰己涼介 15打数6安打0本塁打5打点 .400
内田靖人 9打数4安打1本塁打2打点 .444

○ロッテ
佐藤都志也 10打数3安打3本塁打5打点 .300
藤岡裕大 14打数5安打2本塁打7打点 .357

○日本ハム
谷口雄也 9打数4安打0本塁打1打点 .444

○オリックス
後藤駿太 19打数6安打2本塁打5打点 .315

まずパ・リーグで目を見張る活躍を見せているのが、西武の新助っ人スパンジェンバーグ。ここまでの4試合で打率.727、4本塁打と驚異的なバッティングを見せている。強力な西武打線の中で、現状8番を打つことが多くなっているが、その位置でこれだけの打撃をこのまま続けられれば、他球団にとっては脅威というしかない。

若手のアピールが目立つのはソフトバンク。栗原が打ちまくり、開幕スタメンに近づいているだけでなく、上林も.360をマークしており、こちらも右翼の開幕スタメンに前進中。さらに三森が打率.500、韋駄天の周東も.333と好打率を残しており、競争は激しい。

楽天では辰己が好打を見せ、期待の内田も打席は少ないながら、.444を残す。ロッテは新人捕手の佐藤が放った3安打全てが3本塁打という当たりっぷり。藤岡も打率.357、2本塁打と遊撃手のレギュラー争いをリードする。日本ハムは谷口、オリックスは後藤と中堅の2人が定位置獲りへアピールを続けている。

セ・リーグでは巨人の増田大や湯浅らの奮闘が光る

では、セ・リーグはどうだろうか。

○巨人
増田大輝 12打数5安打0本塁打0打点 .417
中島宏之 11打数5安打1本塁打3打点 .455
湯浅大 9打数4安打1本塁打4打点 .444

○DeNA
オースティン 14打数7安打2本塁打4打点 .500
乙坂智 11打数5安打0本塁打0打点 .455

○阪神
北條史也 11打数5安打1本塁打2打点 .455

○広島
メヒア 19打数5安打4本塁打7打点 .263

○中日
アルモンテ 14打数6安打1本塁打2打点 .429

○ヤクルト
吉田大成 11打数4安打0本塁打1打点 .364
西浦直享 20打数8安打1本塁打3打点 .400

巨人では増田大、湯浅の若手2人がアピール中。共に打率4割を超えており、湯浅は7日のヤクルト戦では一発も放ってパンチ力も発揮。ベテランの中島も打率.455と結果を残しており、開幕スタメンに大きく前進していると言えるだろう。

DeNAは新助っ人オースティンのバットが止まらない。対外試合再開となっても快音は続き、ここまで打率.500、2本塁打。乙坂も打率.455を記録して外野手のレギュラー争いに名乗りを上げている。阪神では北條が打率.455の好打率を残し、7日の試合ではソフトバンクのベテラン和田から一発も放った。

広島、中日ではスタメンの当落線上にいる助っ人2人がアピール中。広島のメヒアはここまで4本塁打7打点。打率こそ2割台だが、そのパンチ力をいかんなく発揮している。中日のアルモンテは打率.429。7日の西武戦でも3安打と快音が続いている。ヤクルトではオープン戦でアピールした吉田が対外試合でも奮闘。29歳の西浦も好調を維持している。(Full-Count編集部)

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