新生児奇跡の帰宅 昏睡状態の母親から誕生

ナッソー郡ミネオラで先月27日、新型コロナウイルスに感染して昏睡(こんすい)状態の母親から生まれた子供が退院した。同日付ABC7が伝えた。

妊娠29週目だった母親のアドリアナ・トーレスさん(41)は、4月上旬に昏睡状態に陥り、NYUウィンスロップ病院の集中治療室へ。医師らは母親の状態が安定した8日、帝王切開でリアちゃんを取り上げた。同病院は9日、同感染の患者が663人に達し、ニューヨーク州の「ホットスポット」となったが、幸いトーレスさんは出産2日後の10日に意識が戻り回復した。

体重2ポンド15オンス(およそ1330グラム)だったリアちゃんは、新生児集中治療室(NICU)で7週間過ごし、およそ倍の体重になった先月27日、両親に抱かれて無事退院した。

同病院新生児医学長のナジー・ハンナ医師は、「この7週間は病院やNICUとっても簡単なものではありませんでした。家族がくぐり抜けた戦いは、この国の多くが経験したものを要約します」と、リアちゃんの退院を祝福した。

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