アールシーコア、売上高・契約高が過去最高

アールシーコア(東京都渋谷区)はこのほど、2020年3月期決算と2021年3月期から3カ年の新中期経営計画を発表した。2020年3月期は売上高が前期比42.1%増の176億1400万円、営業利益が7000万円、(前期は6億3500万円の損失)、経常利益が7400万円(6億8000万円の損失)、当期純利益は2300万円(5億4100万円の損失)。売上高が過去最高。山火事によるカナダ材調達遅延や、大規模販社の経営難などがあった前期からの課題を克服し、黒字化した。

2019年1月に子会社のBESSパートナーズ(BP)社が、経営難の販社から事業を引き継ぎ。BP社は、上期は2億1200万円の営業損失だが下期は9100万円の利益となった。カナダ材の調達遅延も解決できた。契約棟数は前期比8%減の992棟も、契約高は4%増の167億3700万円で過去最高となった。

中計では2023年3月期に売上高が2020年3月期比で36%増の240億円、営業利益率7.6ポイント増の8%を目指す。「LOGWAY(ログウェイ)戦略」と題し、アールシーコアのログハウスで暮らすユーザーが「LOGWAYコーチャー」となり、ボランティアで展示場においてログハウスの魅力を伝える。コーチャーは2019年3月末に525組だったが、今年3月末には1031組になった。「梺(ふもと)ぐらし」と題した自然が身近な生活提案に注力。住み替え、移住促進へ開発案件拡大を図る。

二木浩三社長は6月5日に配信した決算説明で、新型コロナウイルスについて「損得のビジネス上の問題でなく、全人類が正面から向かうべき社会問題」と説明。今後について「自分たちの活躍の場は地方にある」とし、地方活性化に力を入れる方針を示した。「地方の良さは助け合いのスムーズさ。私たちの役割は地方の主体性に火をつけ、本当の地方の時代にすることにある」と意気込みを述べた。

二木社長は地方活性化への注力を述べた

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