「当たり前」を疑ってみる。お子さんが困ったときに読んでほしい『きみを強くする50のことば』発売。

公立中学校で、 定期テストや固定担任制を廃止するなど「学校の当たり前」を見直した大胆な改革を行い、 注目を集める工藤勇一校長の最新作。 今、 子どもたちに伝えたい“生きるためのヒント”を、 子どもたちにわかるストレートな言葉でつづった。低学年の子どもでも読めるよう、 すべての漢字にふりがなを振り、 すべてのページにイラストを配置。 まるで絵本のように読めて心にスーッと入ってくる、 素敵な50のメッセージは、 子どもたちだけでなく大人にも気づきを与えてくれるに違いない。

本書では、 「自分をきたえるヒント」「人とつながるヒント」「学ぶときのヒント」「挑戦するためのヒント」「楽しく生きるヒント」の5項目に分け、 全50のメッセージを掲載。

「当たり前」を疑ってみる。「みんながやっているから」「前からそうだから」って、それが正しいこと、ベストなこととは限らない。当たり前を疑うことで、見えてくることがあるよ。

ガマンするよりも、 解決のために動く。 困ったときに大事なのは、ガマンじゃない。どうやって解決するかだよ。ひとりでムリなら、まわりの知恵を借りよう。人にたよれる力も、ときには必要なんだ。

学校の外にも学べる場はある。 もし学校に行くのがつらいなら、無理に行かなくたってかまわない。ほかにも学べる場はあるし、社会とつながる方法もある。学校に通うことにこだわらなくても、立派な大人になれるんだ。

工藤校長から保護者の方へ

日々学校で子どもたちと接していると、 彼らが生きづらさを感じているように映ることがあります。 子ども同士の世界は、 毎日がドラマのよう。 意見の食い違いや友だちとのケンカ、 自分の思っていたように事が運ばないことだってたくさんあります。 そして中には目の前の出来事をネガティブにとらえ、 次の一歩を踏み出すことのできない子どももいます。 そうなるのには、 私たち大人にも責任があります。 過度に先回りして「みんなと仲良くすべき」「テストでいい点を取るべき」と、 あるべき論で子どもと接してしまいがちだからです。 「あるべき論」で育った子どもは、 そうじゃなかったときのギャップにうまく対応できません。 そしてギャップが生じことを誰かのせいにし、 ついには自分を嫌いになっていくのです。 本書では「 自律 」と「 尊重 」について、 小学生にもわかりやすくできるだけ具体的な表現でまとめました。 もし臆病な自分に別れを告げたいともがいている子がいたならば、 この本を読んで新しい自分に出会うヒントを見つけてほしいと思っています。

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