長崎市の安心電気が「次亜塩素酸水」を希望者に無料配布

次亜塩素酸水などを無料配布する岡村社長(右)=長崎市、安心電気

 長崎市福田本町で家電販売やリフォーム事業を手掛ける安心電気(岡村幹生社長)は今月、除菌効果が期待される次亜塩素酸水を希望者に無料で配布している。午前10時~午後5時で、当面続ける。
 次亜塩素酸水は、新型コロナウイルスへの有効性は未確認だが、さまざまなウイルス対策に使用されている。アルコール消毒液が入手しにくい状況が続き、岡村社長は関連会社から次亜塩素酸水の生成機を譲り受けた。生成には専用の塩が大量に必要で経費もかかるが、岡村社長は「何か役に立ちたい」と配布を決めた。近隣の小学校にも提供している。
 希望者はボトルを持参して1人1回2リットルまで。次亜塩素酸水の生成の際には油汚れの洗浄に優れる「強アルカリ水」もできるため、合わせて配布している。
 受け取った近所の島田正好さん(73)は「とてもありがたい。物を拭くときに使いたい」と話した。岡村社長は「自宅で安心して生活が送れるように使ってもらえたら」としている。

© 株式会社長崎新聞社