明治から現代までの萬古焼 名工の技術をじっくりと

明治時代から現代までの萬古焼の名品を集めた展覧会が、三重県にある四日市市文化会館で開かれています。

会場には、明治から昭和にかけて活躍した名工21人と、現代の萬古焼作家23人の作品、あわせて44点が展示されています。

このうち、明治時代に手びねりの名人とうたわれた伊藤豊助の小壷は、小さなつまみの部分に2匹の子猫がたわむれる様子が、繊細な細工で表現されています。

また、陶器に彫刻して彩色する技法や立体的に描く盛絵の技術を用いた華やかな大急須など、いずれも当時の名工の技術が見てとれます。

このほか、3世代にわたって技術を継承してきた陶工達の作品や、萬古焼の創始者・沼波弄山が意とした赤絵の技法を受け継いだ作品などが並び、作家一人一人の個性が楽しめます。

この「不易流行を求めて明治から現代までの萬古焼」は、7月26日まで開かれています。

© 三重テレビ放送