マイナンバーカードで25%還元!5000円分もらえる「マイナポイント」とは

対象のお店でキャッシュレス決済をすると5%または2%の還元が受けられる「キャッシュレス・消費者還元事業」も終わり間近。2020年6月末をもって終了する予定です。

その後はもうポイント還元がないのかというと、そうではありません。というのも、2020年9月からは新たにマイナポイント事業「マイナンバーカードでマイナポイント」がスタートするからです。

今回は、マイナポイント事業の基本からマイナポイントの受け取り方、マイナポイントを受け取るおすすめのキャッシュ決済サービスまで、まとめて紹介します。


2万円チャージで5000円もらえる、25%還元のマイナポイント

マイナポイントは、マイナンバーカードを取得した人がマイナポイントを予約することでもらえるポイントです。指定したキャッシュレス決済でチャージまたは買い物をすると、その金額の25%分(上限5000円分)のマイナポイントが受け取れる、というわけです。

上限5000円分ということは、2万円分のチャージや買い物までマイナポイントが受け取れることになります。

マイナポイントは、マイナポイント事業に登録しているキャッシュレス決済サービスのポイントとして受け取ります。

たとえばPayPayなら「PayPayボーナス」、nanacoなら「nanacoポイント」として受け取ることができます。総務省のウェブサイトに掲載された「登録キャッシュレス決済サービス」のリストによると、5月29日時点で219社の登録があり、今後も増える可能性があるとのこと。とはいえ、主だったキャッシュレス決済はすでに網羅しています。

マイナポイントの受け取り方法は、キャッシュレス決済の手段により異なります。電子マネーの場合はチャージしたとき、スマホ決済の場合は買い物をしたときに付与される予定です。

また、先の総務省の「登録キャッシュレス決済サービス」のリストには、クレジットカードの事業者の名前も見えますが、総務省に問い合わせたところ「どのようにポイントを付与するかは今後発表します」とのことでした。電子マネー・スマホ決済と同様に、各クレジットカード会社の指定したポイントがもらえるとみられます。

なお、マイナポイントを使うにあたって、店頭でマイナンバーカードを提示する必要はないようです。マイナンバーは重要な個人情報ですから、持ち歩かなくていいのは安心ですね。

マイナポイントを手に入れるまでの3ステップ

マイナポイントを手に入れるには、マイナンバーカードを手に入れ、所定の手続きをする必要があります。しかし、「そもそもマイナンバーカードを持っていない」という方が過半数を占めると思いますので、マイナポイントをもらうまでの手順を3ステップで紹介します。

ステップ1:マイナンバーカードを申請する
マイナンバーカードは、郵送・パソコン・スマホ・まちなかの証明写真機で申請できます。申込書(申し込みフォーム)に必要事項を記載し、顔写真を添付して申し込みます。

申請内容に問題がなければ、自宅に交付通知書が届きます。

そうしたら、届いた交付通知書、マイナンバーの通知カード、本人確認書類を持って期限内に交付場所(住んでいる自治体の役所など)に行き、その場で暗証番号を設定し、直接受け取ります。

ステップ2:マイナポイントを予約する(マイキーIDを設定する)
マイナポイントの予約は、「マイキーID」を設定することで行われます。

マイキーIDは、マイナンバーカードの「口座番号」のようなものです。マイナンバーカードのICチップの中にある電子証明書を利用して、ウェブ上で作成します。マイナポイントを受け取るときはもちろん、マイナンバーカードを利用する各種サービス(マイキープラットフォーム)を利用するときにも必要になります。

マイキーIDの登録はお手持ちのスマホを使うのが便利です(未対応のスマホもあります)。「マイナポイント」アプリをインストールし、マイナンバーカードをスマートフォンで読み取り、マイナンバーカード発行時に決めた4桁の暗証番号を入力します。正しく入力すれば、マイナポイントの予約(=マイキーIDの発行)が完了します。

なお、対応するパソコンとカードリーダーを持っていれば、パソコンでも手続きができます。また、各自治体の窓口で設定できる場合もあります。

ステップ3:マイナポイントを申し込む
2020年7月以降、マイナポイントの申し込みがスタートします。申し込みが始まったら、マイナポイントを利用したいキャッシュレス決済サービスを1つ指定し、マイキーIDを利用して、マイナポイントの利用手続きを行います。この手続きの詳細は今後お知らせ予定とのことです。

これでマイナポイントの利用準備は完了。あとは2020年9月以降にチャージ・買い物をすることで、マイナポイントがもらえるようになります。

どこでも使えるキャッシュレス決済サービスがおすすめ

マイナポイントを受け取るサービスは、基本的には主だった電子マネー・スマホ決済サービスがおすすめです。

どこでも利用できるサービスのほうがポイントをまとめて貯めやすく、使いやすいからです。また、各社の大型キャンペーンに合わせて使うことで、お得度が増すでしょう。

その観点でいうと、電子マネーなら「モバイルSuica」でしょう。JR東日本の電車を利用するたびに2%のポイントがもらえますし、グリーン券や定期券の購入でもたくさんポイントが貯められます。

郊外エリアならば「WAON」もいいでしょう。毎月20日・30日の「お客様感謝デー」なら、電子マネーWAONの支払いで5%オフにできます。

スマホ決済なら、汎用性の高さでいうと「PayPay」でしょう。特にPayPayはすでに約194万ヵ所で使えます。PayPayだけ使えるという個人商店なども見かけます。キャンペーンも充実しています。

楽天経済圏をフル活用しているなら「楽天ペイ」、ドコモ経済圏をフル活用しているなら「d払い」もいいでしょう。二重取り・三重取りでポイントを貯めやすいうえ、キャンペーンで割引が行われることもあるからです。

また、メルカリを多用する方なら「メルペイ」もおすすめ。メルカリのような個人間取引には消費税がかからないので、5000ポイントをより有意義に使えるかもしれません。


なかなか普及が進んでいなかったマイナンバーカードですが、皮肉にも、新型コロナウイルスの影響で作る方が増えているそうです。

というのもマイナンバーカードを利用することで「特別定額給付金」の10万円の手続きができるから。それに続くような形となった今回のマイナポイントではありますが、5000円分お得になる制度には違いありません。

マイナンバーカードの申請から受け取りまでには通常1ヵ月程度の時間がかかりますので、ぜひ早めに手続きをすることをおすすめします。

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