県内宿泊5000円助成 当初予定の4万泊超す見通し 予算追加も

 中村法道知事は8日の定例会見で、県民の県内観光を促す宿泊支援について当初予定の4万泊を上回る見込みとなり、予算の追加計上を含めて検討する考えを示した。
 県は新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受けた県内観光関連産業を支援しようと、県民が県内の宿泊施設を利用した場合、1人1泊当たり5千円を助成するキャンペーンを1日にスタート。7月末まで実施予定で、5月下旬に関連予算約2億3千万円を専決処分した。
 県によると、5日時点で466施設がキャンペーンに登録。8日午前中で133施設の3万6千泊の予約を把握しており、推計で5万泊を超えている可能性があるという。知事は「支援枠が足りないことも想定される。予算の拡大も含めて検討したい」と述べた。
 また長崎市大黒町の県物産館は県産品を集めた中元ギフトコーナーを8月12日まで設置。知事は「新型コロナの多大な影響を受けた物産関係事業者を応援するため、商品代3割引きと送料無料のキャンペーンも併せて対象サイトで実施している。大切な方々へのお中元に県産品を選んでほしい」とPRした。
 新型コロナに対する医療体制について、受け入れ病床を従来の102から307に拡充したことも説明。県によると、このうち重症者用21床を長崎大学病院など4病院で確保した。

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