【聞かせて】 No.663「長田 正紀さん・少林寺拳法指導者として勤続50年で表彰」

 少林寺拳法の指導者として勤続50年の功績が認められ、2020年1月、金剛禅総本山少林寺から表彰を受けた。「師や弟子などたくさんの良いご縁に恵まれて」と振り返る。

 高校卒業後、就職先の大阪で開催された「武道祭」で少林寺拳法を目の当たりにし、その迫力に衝撃を受け19歳で入門。「少林寺拳法部で練習できる」理由から自衛隊に入隊した。さらに2年後、金剛禅総本山で住み込みの修行を始めるも、小柄な体格というハンディにより自信を喪失。道をあきらめかけた時、師から自分の良さを問われ、強みを生かすことを考え始めてからは「楽しくなった」。1970年には、全国優勝も果たした。

 駅通りの八坂神社御旅所を修練場所に、現在も週5日指導に当たる。

 趣味は陶芸。自作の萩焼は、「入門する子どもたちに」と目を細める。

 

【プロフィル】1944年2月防府市生まれ。山口農業高卒。1964年、大阪住之江道院で少林寺拳法入門。翌年、桂自衛隊(京都)に入隊し、少林寺拳法部と京都別院で修行に励む。1967年、金剛禅総本山へ入山。1969年6月、山口西京道院(駅通り)を開く。少法師大範士八段。

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