旅館、泊まって応援を 人吉市が宿泊客誘致策 県民限定で宿泊費補助、料金割引

ひとよし応援アンバサダーの募集ポスターと認定カードなどを持つ人吉温泉女将の会「さくら会」のメンバー。中央が有村政代会長=人吉市

 人吉市は2日、新型コロナウイルスの影響で休館を余儀なくされていた市内の旅館・ホテルを応援する宿泊客誘致策として「ひとよし応援アンバサダー計画」をスタートした。

 県民限定で、参加している市内14カ所の旅館・ホテルに宿泊してもらい、「ひとよし応援アンバサダー」として認定。女将[おかみ]のおもてなしや人吉の素晴らしさを実感してもらい、知人らに宿泊を勧めてもらう仕組み。

 アンバサダーには市の補助で宿泊費が1万円以上なら5千円、5千円以上1万円未満なら2500円の割引がある。アンバサダーの紹介で宿泊した人にも、10日から来年3月31日までの間、プレゼントやサービスが用意されているという。アンバサダーの宿泊期間は7月31日までで千人限定(定員になり次第終了)。

 市が新型コロナウイルス対策として実施する観光振興事業の一つで、人吉温泉観光協会、人吉温泉女将の会「さくら会」などが協力。事業費600万円は市が全額負担する。さくら会の有村政代会長は「予防対策も徹底しているので、県民に宿泊に来てほしい」と話している。(吉田紳一)

熊本日日新聞 2020年6月7日掲載

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