新種のヨコエビ  海底に沈んだ木の中から発見

熊野灘の海の底から見つかった新種のヨコエビの標本が、9日から三重県にある鳥羽水族館で一般公開されています。

公開されているのは、真っ白なチンボクヨコエビです。

海の底に沈んだ木の中から見つかったことから、名付けられました。

ヨコエビはエビやカニと同じ甲殻類の仲間で、世界では9000種類、国内でも400種類以上が報告されています。

2015年と2019年の鳥羽水族館の調査では、体長13.7ミリから17.5ミリの合わせて9匹が採集され、研究者に標本を送ったところ新種とわかりました。

熊野灘の水深330メートルから400メートルに沈んでいた木から見つかり、同じ仲間の中では最も浅い場所での発見だったということです。

鳥羽水族館の森滝丈也さんは、「ヨコエビだけでなく、熊野灘の生物の多様性を感じてほしい」と話しています。

鳥羽水族館では2013年から熊野灘での調査を始め、新種の発見は今回で13例目となりました。

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