九州新幹線長崎ルート 国交相「一歩前進」 佐賀県との協議入り歓迎

 九州新幹線長崎ルートで未着工となっている新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)の整備方式を巡り、国土交通省と佐賀県が協議入りしたことについて、赤羽一嘉国交相は9日の記者会見で「一歩前進だ」と歓迎した。
 その上で、協議のスピードについて「精力的に議論を詰め、お互いにとっていい結論を可及的速やかに導き出したい」と語り、早期に結論を出すことに意欲を示した。
 同省と同県は5日、事務レベルの担当者が面会し協議入りを了承した。協議ではフル規格のほかミニ新幹線やフリーゲージトレイン、スーパー特急、リレー方式が整備方式の選択肢となる。ただ山陽新幹線への乗り入れなどで既に主張は平行線をたどっており、今後の協議は紆余(うよ)曲折も予想される。
 赤羽国交相は「九州地域、西日本地域の未来にとってどの整備の在り方が望ましいのか、精力的に議論を積み重ねていくことが重要だ」と強調した。

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