【いつか見たい世界の初夏絶景】岩肌を流れ落ちるダイナミックな滝「スイス・ラウターブルンネン」

写真や動画で見たことのある絶景が、心の中に留まっていることありませんか?いつかこの目で確かめたい、と思えるような印象的な風景。おうち時間の合間に、旅のウィッシュリストを整理してみてはいかがでしょう。新たにリストに加えたくなるような、世界の絶景【初夏編】をご紹介します。今回は、スイスアルプスの麓の村「ラウターブルンネン」です。悠々とのんびりとした雰囲気の村に点在する、数々の滝の絶景をご紹介します。

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まるでアニメの中に入ったような世界「ラウターブルンネン」

ダイナミックな岩山が重なり合う渓谷にあり、スイスならではののどかな景色が広がる村「ラウターブルネン(Lauterbrunnen)」。氷河が作り出したU字型の地形が特徴的で、アルプスの山々に囲まれた大自然の風景は、まるでアニメの世界に入り込んだかのような雰囲気を作り出します。実際に、アニメ「アルプスの少女ハイジ」などのモデルにもなっています。

ドイツの文学者・ゲーテが執筆活動のために滞在するなど、世界的に有名な山岳リゾート地。スイスを代表する名瀑を含め72の滝が点在していることから、ラウター(音が大きい)ブルンネン(泉)という地名が付けられたのだそう。雪解けを迎える春から初夏にかけては水量が多く、ダイナミックな滝の風景が見られます。

スイス・アルプス観光の拠点

「ラウターブルンネン」は、スイスアルプス観光の拠点としても知られる地。登山鉄道やロープウェイ、バスが発着し、リュッチネ谷の分水峯「クライネ・シャイデック」や小さな山村「ミューレン」、世界遺産のアレッチ氷河が広がるスイスの名峰「ユングフラウヨッホ」など、アルプスの山々の有名な観光スポットにアクセスできます。

町のランドマーク的な存在「シュタウプバッハ滝」

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多くの滝が点在するラウターブルンネンの谷の中でも、特に目を引く存在の「シュタウプバッハ滝(Staubbachfall)」は、ドイツの文学者ゲーテやイギリスの詩人ワーズワースが感嘆したという名瀑です。垂直にそそり立つ岩山の上から、落差約300mを豪快に流れ落ちます。ほこりや塵という意味の「シュタウプ」という名前がついているのは、細かい霧のような水しぶきが飛び散っているから。教会やのどかな牧草地の風景とともに、スイス・アルプスを代表するフォトジェニックな風景が楽しめます。

【シュタウプバッハ滝(Staubbachfall)】

洞窟内に音を轟かせる大迫力「トリュンメルバッハ滝」

ラウターブルンネンからシュテッヘルベルク(Stechelberg)やミューレン(Mürren)へ向かうバスの途中にある有名な滝、「トリュンメルバッハ滝(Trümmelbach fälls)」。洞窟内を10層に重なりながら流れ落ちる大迫力の滝です。アルプスの氷河群から溶けだした水が、毎秒約2万トンという勢いで険しい岩の洞窟内を流れ落ちていきます。岩山の内部に設置されているエレベーターで滝の上部まで登り、階段で下りながら順番に滝を見ていくのがおすすめだそうですよ。

【トリュンメルバッハ滝(Trümmelbach fälls)】

スイスで一番の落差「ミューレンバッハ滝」

「ミューレンバッハ滝(Mürrenbach fall)」は高低差417メートルを流れる滝で、スイスで一番落差があるといわれています。崖と崖の間に隠れているため、あまり知られていないながらも、スイスを代表する名瀑のひとつ。シルトホルン展望台へ結ぶロープウェイがこの滝の手前を通るので、ロープウェイや展望キャビンから間近で滝を見ることができます。

【「ミューレンバッハ滝(Mürrenbach fall)」】

桁違いの大自然の中に、豪快な滝が流れる風景。新鮮な空気と数々の滝、牧歌的な風景が、疲れを癒してくれそうです。

[参照]

・スイス政府観光局公式サイト:https://www.myswitzerland.com/ja/destinations/lauterbrunnen/

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