コミッショナーがシーズン開催に自信 「100%開催される」

ESPNのアルデン・ゴンザレスによると、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは、2020年シーズンが開催されることを確信しているようだ。シーズン開催のためには、現在行われているメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の交渉が合意に達する必要があるが、数週間にわたる交渉を経て、まだ両者間の合意は成立していない。しかし、マンフレッドは「2020年シーズンは100%開催される」と発言している。

マンフレッドによると、メジャーリーグ機構は選手会からの「完全な日割り給与でのシーズン89試合制」という提案に対し、速やかに対案を提示する予定だという。両者間の大きな溝を生む原因となっているサラリー面の問題について、選手会の意向を受け、大きな動きがあることを示唆した。ただし、100%の日割り給与を支払うのは困難であること、シーズン89試合制が現実的でないことなどについても言及しており、どこまで選手会に譲歩するかは不透明だ。

選手会は依然として3月時点での合意を盾に取り、試合数に応じた100%の日割り給与を求めている。一方、メジャーリーグ機構は無観客でのシーズン開幕が濃厚となっていることを受け、選手会がサラリー面で譲歩することを望んでいる。これまでの交渉のなかでは、両者とも譲歩する姿勢をほとんど見せていない。

3月時点での合意によると、両者が合意できなかった場合、マンフレッドは選手会に100%の日割り給与を保証したうえで、任意の試合数でシーズンを開催することができる。マンフレッドは「そうする必要がある場合、その権利を行使することになるだろう」と語っている。また、この場合はシーズン48試合制での開催になる可能性が高いことが報じられている。

しかし、マンフレッドの権限でシーズン開催を強行した場合、選手会から大きな反発があることは間違いない。その場合、現在の労使協定は2021年シーズン終了後に失効するため、新たな労使協定の交渉にも悪影響を及ぼすことになりそうだ。

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