江迎千灯籠まつり・水かけ地蔵まつり 新型コロナで中止

 新型コロナウイルス感染症の影響で、佐世保市江迎町で8月に開催予定だった県北の夏の風物詩「江迎千灯籠まつり・水かけ地蔵まつり」の中止が決まった。主催者によると、「水かけ地蔵まつり」は500年以上続く伝統行事で、記録が残る限りで中止は初めてという。
 主催する江迎町千灯籠奉賛会と江迎千灯籠まつり実行委員会が10日までに明らかにした。
 例年、3500個の灯籠をピラミッド状に重ねた高さ25メートルの「灯籠タワー」や浴衣コンテスト、花火大会などで賑わい、県内外から毎年約4万人が訪れる。今年は新型コロナの影響で参加者の健康と安全の確保が困難と判断した。
 「水かけ地蔵まつり」は町内の寿福寺に安置されている地蔵と子どもたちが水遊びをして疫病を追い払ったという言い伝えに由来。期間中、町内に灯籠をともす風習が広まり、現在の形式になったという。

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