「マスク作らせて」と抗議 収入半減のフィリピン人派遣労働者

三重県多気町にあるシャープ三重工場で働くフィリピン人の派遣労働者らが、仕事が減り生活が困窮しているとして10日、工場が手がけているマスク生産の仕事を求める抗議行動を行いました。

抗議行動は、労働組合のユニオンみえが呼びかけたもので、シャープ三重工場で液晶パネルの梱包や検品などの作業に当たっている派遣労働者と支援者など約50人が集まりました。 

ユニオンみえによりますと、抗議行動を行った派遣労働者らは去年4月以降、生産縮小などによって勤務日数が減少しマスクの生産には携われておらず、現在の収入は去年3月に比べて半分ほどに減ったということです。

13年前から工場で働き、妻と息子と暮らしているフィリピン人の労働者は、「収入が減ったのに税金は納めなければならず、フィリピンに住む父にもこれまでの半分ほどしか仕送りができない」と訴えていました。

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