DTMニュルブルクリンク公式テスト:ハプスブルクのアウディが3日目もトップタイムに

 6月10日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権の公式テストの3日目がニュルブルクリンクで行われ、10名のドライバーが走行。午前に1分18秒911をマークしたフェルディナンド・ハプスブルク(アウディRS5 DTM)が2日目に続き、連日のトップタイムをマークした。

 3日目を迎えたDTM公式テスト。この日アウディ勢ではハプスブルク、ニコ・ミューラー、ジェイミー・グリーン、ファビオ・シェラー、マイク・ロッケンフェラーが乗り込み、BMW勢はシェルドン・ファン・デル・リンデ、ティモ・グロック、ジョナサン・アバーディーン、マルコ・ウィットマン、そしてARTからプライベート参戦するロバート・クビカというメンバーが走行した。

 午前のセッションでは、WRTが走らせるアウディのステアリングを握ったハプスブルクが、1分18秒911というタイムをマーク。1分18秒944のミューラーを抑え、連日のトップタイムをマークしてみせた。3番手にはグリーン、4番手にはファン・デル・リンデが続いた。

 午後はニコ・ミューラーが1分19秒431でトップタイムに。グリーン、アバーディーン、クビカと続く結果となった。なおウィットマンはこの日、午前に6周したのみでタイムを記録していない。

「(2日連続のトップタイムで)グリッドで最もコンペティティブなクルマを自由に使えることになるんだから、レースに勝つことを目標にしないといけないし、チャンピオンシップについても同様だよね」とハプスブルクはコメントを残した。

「高い目標を設定した者だけが勝利をつかむことができるんだからね」

 今回のDTMテストでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響にともないさまざまな制約を設けられているが、この日DTMは、BMWドライバーたちのフィジオを務めるふたりの写真も公開した。FFP2基準に適応したマスク、安全メガネ、保護手袋、使い捨ての防護服を着用し、ドライバーたちのケアを行っているという。

ニコ・ミューラー(アウディRS5 DTM)
ロバート・クビカを走らせるARTのピット
BMWドライバーたちのフィジオを務めるアレッシオ・エラとイズラエル・サンチェスのふたり。完全防備で業務にあたった。

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