ALSI、AI・アバター・IoT技術を活用して各種サービス業の無人化・リモート化を推進するSaaS型サービスを提供開始

一般的にデジタルサイネージサービスは、交通機関や駅、空港などの公共の場での案内図や情報提供などに活用されてきた。また、ショッピングセンターなどの店舗のお知らせや飲食店のメニューなど状況に応じたコンテンツの提供、更新が可能なことから、民間にも普及が進んでいる。そして、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大の影響により非接触の要望が増加し、また企業でもテレワークを推進していることから、AIに対応したコミュニケーションの需要が高まっている。アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)では、これまでAIを活用したチャットボットサービスを展開しているほか、セキュリティ製品のデータベース構築にもAIを活用してきた。そしてこのほど、新たにAIインフォマティブコミュニケーションサービス事業(以下、AICS事業)を立ち上げ、SaaS型サービス「InterPlay Elastic Frameworkサービス」の提供を開始した。また、その第一弾として、静的なコンテンツ配信だけでなくアバターを活用したAIチャットや遠隔からの双方向のテレコミュニケーションにより、利用者や状況によって配信内容を変更できるAIサイネージソリューションを提供する。インフォマティブコミュニケーションとは、ALSIによる造語で「知識・情報を与える、有益な」という意味を持つインフォマティブと、それらの有益情報を伝達することにより、単なる情報活用にとどまらず情報を資産化し活用していくことを意味している。今回、2019年末にインタープレイテクノロジーから譲渡を受けた、AIやアバターなどを活用したコミュニケーションサイネージ事業におけるAI技術とALSIの技術を組み合わせることにより、新たな分野への展開が可能となった。特に、2016年よりALSIが展開しているIoT事業との融合では、コミュニケーションサイネージを通じてコンテンツと消費者の行動、両方の分析を実現する。さらに、分析データをERPシステムやCRMと連携させることで、経営に直結するマーケティングソリューションの提供を可能とし、活用領域の拡大に貢献する。また、ALSIが提供するAI対話エンジンを搭載することで、より人に近いコミュニケーションを実現する。これらの新たな技術をエッジとクラウド上で分析処理することにより、処理速度の向上やバージョンアップの際の提供簡素化、サービス利用事業者のビジネス改善を実現できるサービスプラットフォーマーを目指して、AICS事業を進めるとした。他方、InterPlay Elastic Frameworkサービスは、AI音声認識や顔認識年代性別判定、多言語音声合成など利用者の用途に応じて多様な機能の中から組み合わせて利用することで、多様なソリューションを実現する。AIサイネージ分野においては、主に以下の3つの機能を提供する。

1. アバターによる音声対応
2. 遠隔地からのオペレーターによる接客
3. 対面での直接接触を伴わない非接触での双方向コミュニケーション

また、同サービスはオフィスや施設の受付で来訪者にあわせた多言語対応が可能で、病院や小売店舗等の非接触コミュニケーションが必要とされる場面で、アバターによる音声対応に加え遠隔のオペレーターと直接会話ができるようになる。

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