氷川丸、3カ月半ぶり“乗船客”受け入れ 「予防を徹底」 

日本郵船氷川丸

 横浜市中区の山下公園前に係留されている日本郵船氷川丸が、16日から営業を再開する。3カ月半ぶりの“乗船客”受け入れに、金谷範夫船長(69)は「今年で90歳を迎えた氷川丸も再開が待ち遠しいことだろう。感染予防を徹底してお迎えしたい」と準備に励んでいる。

 操舵(そうだ)室など主な区画は見学時に立ち止まらないように誘導し、密集状態を回避。舵輪などは触れられないようにし、手指用の消毒液を随所に配置するという。

 氷川丸は1930年に横浜で竣工(しゅんこう)。北米航路の貨客船で「北太平洋の女王」と呼ばれた。60年に引退し、翌年から横浜港のシンボルとして親しまれている。

 日本郵船歴史博物館(同区)も同日から再開する。入館時にはマスクや手袋の着用を求めるという。

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