【やまぐち深発見紀行】 No.196「徳地・『森の巨人たち百選』選定三本杉」

▲滑の三本杉

 優良なアカマツ「滑マツ」が自生することで知られる滑山国有林。ここに、樹齢300年を誇る3本のスギが自生している。

 

 「滑三本杉」は、大原湖上流の滑山国有林にそびえる三本の天然杉だ。幹周が5.1メートル、高さ約46メートル、樹齢は約300年という。

 江戸時代、同林は毛利藩直轄の御立山(藩有林)で、多くの銘木良材が生み出された。これまでにその多くが伐採されたが、三本杉は今も寄り添うように大地に根を張り、毛利元就の教え「三本の矢を思わせる」と言われている。

 2000年に、林野庁が次世代に残したい国有林内の代表的な巨樹・巨木として発表した「森の巨人たち百選」に、山口県内で唯一選ばれた。

© 株式会社サンデー山口