地方移住を考える人が増加中 山口市が日経BP総研「住みよい街」で中・四国地方3位に

 山口市は2020年3月「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」(2020~2025年度)を策定した。その中では「山口の魅力に磨きをかけ、新たな『ひと』の流れを作る」ことなどを掲げており、「人口減少に歯止めをかける」ことを目指している。

 新型コロナウイルスをきっかけに、都市部から地方への移住を考える人が増えており、地方にとっては定住人口を増やすチャンスだ。だが、移住してもらうには、数ある候補地の中から「住みよい場所」だと認めてもらわなければならない。

 日経BP総研が運営するウェブサイト「新・公民連携最前線」による「シティブランド・ランキング―住みよい街2019」(2019年9月発表)で、山口市が中国・四国地方の3位になった。

 この調査は、全国の20~60代のビジネスパーソン2万2466人が、実際に自分が住んでいる・直近で住んでいた自治体の「住みよさ」を評価した結果だ。「安心・安全」「快適な暮らし」「生活の利便性」「生活インフラ」「医療・介護」「子育て」「自治体の運営」「街の活力」の8分野、合計38の評価項目について調査・集計。回答者20人以上の341市区をランキング化している。

 全国のベスト10は、①東京都文京区(スコア:73.4、サンプル数:187、以下同様)②兵庫県西宮市(72.7、164)③東京都府中市(71.8、98)④千葉県印西市(71.0、30)⑤千葉県浦安市(70.4、98)⑥東京都武蔵野市(70.3、101)⑦東京都千代田区(70.1、65)⑧東京都港区(69.7、183)⑨兵庫県芦屋市(69.2、47)⑩福岡市(68.5、777)だった。

 山口市(60.0、45)は全国72位で、中・四国地方で3位。山口県内ではトップで、全国都道府県庁所在地(東京都は新宿区を県庁所在地としている)では14位だった。ちなみに中・四国地方のベスト10は、①広島県廿日市市(64.5、34)②松山市(60.5、166)④岡山県倉敷市(59.7、144)⑤広島市(59.5、394)⑥周南市(59.2、32)⑦高松市(57.6、131)⑧防府市(56.5、22)⑨広島県東広島市(56・2、63)⑩岡山市(55.8、284)となっている。

 一方、2020年1月には、月刊誌「田舎暮らしの本2月号」(宝島社)が発表した「2020年版住みたい田舎ベストランキング」で、宇部市が人口10万人以上の「大きなまち」総合部門で1位、シニア世代部門で2位になった。この調査は、全国629の市町村に、移住支援策、医療、子育て、自然環境、就労支援、移住者数等230項目のアンケートを実施し、その回答結果をランキング化したものだ。

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