カブスが203センチ&105マイルの大型左腕・リトルを4巡目で指名

日本時間6月12日、現地ではドラフト2日目が行われており、カブスは4巡目(全体117位)でサン・ジャシント短大のルーク・リトル投手を指名した。リトルは今年5月にSNSで105マイルの剛速球を投げている映像を投稿し、「今回のドラフトで最速のスピードを誇る左腕」として注目を集めていた。

最速105マイル(約169キロ)というスピードばかりが注目されるリトルだが、6フィート8インチ(約203センチ)という高身長も魅力の1つである。昨年メジャーでプレーした選手のうち、身長6フィート8インチ以上は5人だけ。最高身長はブラッド・ウィーク(カブス)の6フィート9インチ(約206センチ)だった。

大型左腕のリトルについて「MLB Pipeline」は「長いイニングを投げる登板では、速球のスピードは93~96マイル。短いイニングの登板では100マイルに到達することができ、2020年のドラフト候補の左腕のなかで最高球速はトップ」と紹介している。

ドラフト中継のなかで、メジャーリーグ公式サイトのジム・キャリスはリトルについて「将来的にはブルペンで使われることになるだろう。メカニクスや第2の球種を磨く必要がある」と評価した。さらに、近年のカブスがウィークやローワン・ウィックといった大型リリーバーの育成に成功していることを付け加え、リトルの成長にも期待を寄せている。

6フィート10インチ(約208センチ)の高身長を誇り、通算303勝、4875奪三振、サイ・ヤング賞5回という圧倒的な実績を残して2015年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたランディ・ジョンソンは「ビッグ・ユニット」という愛称で親しまれた。リトルが順調に成長してメジャーの舞台で活躍したときには、偉大な左腕の愛称をもじって「リトル・ユニット」という愛称で呼ばれることになるかもしれない(カブスの番記者を務めるジョーダン・バスティアンは記事のタイトルに「リトル・ユニット」という表現を用いている)。

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