児童の個人情報入りUSB紛失 川崎市立小教諭 許可得ず持ち出し飲酒後寝落ち

川崎市教育委員会が入るビル

 川崎市教育委員会などは12日、市立小学校の男性教諭(35)が酒を飲んでバス停留所で寝込み、個人情報が保存されたUSBメモリーなどを紛失した、と発表した。学校に関するデータを記録した媒体は市教委に登録した上、校外に持ち出す際は校長の許可を得る必要があったが、教諭はどちらもしていなかったという。

 市総合教育センター情報・視聴覚センターによると、USBメモリーには、教諭が以前担任していた児童の学習状況に関する所見、児童の氏名が記載された発行済みの学級通信の原稿などが保存されていた。教諭は同僚と飲酒後、帰宅途中に停留所で寝てしまい、メモリーなどが入ったリュックサックをなくした。

 市教委はメモリーなど可搬媒体の取り扱いについて15日に緊急点検するよう、市立学校に求めた。

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