トヨタ 初代セルシオ(1989年-1994年)
1989年10月に登場した初代セルシオ。元々は、北米で立ち上げたプレミアム・チャンネル「レクサス」のフラッグシップモデル『LS』で、それを日本で発売する際に与えられたネーミングがセルシオです。ラテン語で「至上、最高」の意味があります。
初代セルシオは、当時現行だった130系クラウン(8代目)を超える高級セダンとしてデビューし、エンジン、足まわりなどに最新技術が惜しみなく投入され、内装でも「ノイズ/バイブレーション/ハーシュネス」を極限まで抑え、究極の快適性が追求されています。
そして、それらを支える超高品質な生産精度は海外の高級車メーカーの度肝を抜き、こぞって研究用に購入したという逸話が残されています。初代セルシオは、まさに高級車の新たな世界基準を作り上げた1台です。
日産 初代シーマ(1988年-1991年)
スペイン語で「頂上・完成」の意味の日産 シーマ。1988年1月より発売されたその初代モデル(Y31型)は「シーマ現象」と呼ばれるほどまでに大ヒットしました。
初代シーマは競合車たちが5ナンバーボディを共用していた時代に専用の3ナンバーボディが与えられ、完成されたデザインで贅を尽くしたモデル。当時の車両本体価格は300万円後半からで、最上級グレードともなると500万円を超えるほどの「高級車」です。
そのオーラは現在でも十分に発揮されています。リアを沈み込ませながら加速していく様は、今でも注目の的間違いありません。
トヨタ 初代アリスト(1991年-1997年)
初代アリストは、クラウンマジェスタの兄弟車に当たるモデルで、シャーシ、パワートレーンなどの多くを共用していました。マジェスタが「日本らしい高級車を突き詰めた」のに対して、アリストは欧州の高級車もターゲットにした高性能4ドアセダンというキャラクターが与えられていました。
ボディをデザインしたのは、イタリアの『イタルデザイン』。初代VW ゴルフ、アルファロメオ アルフェッタGT、いすゞ 117クーペなど数多くの名車をデザインした、あのジウジアーロ氏が興したデザイン会社です。
当時のイタルのデザイン傾向を見事に取り入れたデザインながら、ハイパワー版では3リッターのツインターボで280psを発生する『2JZ−GTE』エンジンを搭載。パワフルでエレガントなクルマとして、コアな人気を博しました。