仲卸業者に損害 佐世保市職員2人を懲戒処分

 長崎県佐世保市は12日、市地方卸売市場水産市場(同市相浦町)の仲卸業者から預かった国債(額面計20万円)の元本保証を失効させ損害を与えたとして、市農林部の課長級と課長補佐級の50代男性職員2人(いずれも当時)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。
 市によると、職員2人は同市場管理事務所で、業者から保証金を預かる業務を担当。2018年11月、内部調査で1業者の国債が見当たらないことが判明。2人は業者にこの事実を伝えず、再発行手続きを求めなかったため、19年6月に元本保証が失効。20万円の損害を与えた。
 国債はその後、市会計管理室の金庫で見つかった。市は業者に損害額を賠償した。
 国債を管理する会計管理室の次長級の50代男性職員(当時)も管理責任として文書訓告処分にした。市は再発防止について「保証金の保管状況はチェックリストを作成して年1回確認する」としている。

 


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