コンセプトカーをそのまま売り出した
1993年、第30回東京モーターショーに参考出品した「ヴィークロス」が後に市販される「ビークロス」の原型である。
東京モーターショーに出品されたコンセプトカーは、前衛的なスタイリングで多くの来場者から注目を集め市販化が決定。1997年に発売された「ビークロス」は、ほぼコンセプトカーと同じ姿で売り出された。
スポーティーな走りに豪華なインテリア
ラインナップは、3.2L V型6気筒ガソリンエンジンに4速ATの組み合わせのみ。足元には、四輪独立懸架サスペンションを装着し、四輪を駆動させる。コンパクトなボディに3.2Lエンジンは十分すぎるほどのパワーで、スポーティーな走りを実現するクロスオーバーSUVであった。
室内は、レカロ製セミバケットシート、エアバック内蔵のMOMO製レザーステアリングなど豪華な装備が満載。また、当時としては珍しくバックカメラが標準で装着していた。
カラバリ25色！ほとんどが手作業で塗装していた
ボディカラーは当初5色のみだったが、後に25色をラインナップ。受注生産のような形で造り上げられ、ほとんどが手作業で塗装していたという。
国内登録ベースで1,751台が販売され、2000年に販売を終了。わずか3年弱の期間で販売を終了することになったいすゞ ビークロスは、時代を先取りしすぎたスポーティーなクロスオーバーSUVといえるだろう。
スペックや価格
■全長×全幅×全高：4,130mm×1,790mm×1,710mm
■エンジン：3.2L V6 DOHC 24バルブ（215馬力／29.0kgm）
■トランスミッション：4AT
■駆動方式：フルタイム4WD
■販売期間：1997年～2000年（国内販売）
■価格：295万円（ベースグレード）
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