「サポート詐欺」注意 長崎県内女性2人が被害 ウイルス感染の偽警告

 インターネットサイトを閲覧中に「ウイルスに感染しました」などの偽の警告画面を勝手に表示させ、電話をかけてきた相手から金銭をだまし取る「サポート詐欺」の被害が、長崎県内で数件発生している。県警は被害拡大が予想されるとして「警告画面が出て驚くかもしれないが、実際はウイルスに感染していない。表示されている電話番号には絶対に連絡しないで」と注意を呼び掛けている。
 県警サイバー犯罪対策課によると、8~12日までに2件の被害を認知。8日に40代女性がパソコンでインターネットサイトにアクセスした際、「ウイルスに感染している。下記まで連絡を」などのうそのメッセージが大音量の警告音とともに表示された。女性が記載された番号に電話したところ警告画面が消え、その後、問題解決の手数料として要求された約5万円分のプリペイドカード式電子マネーを購入し、カード番号を相手に伝えたという。
 9日には10代女性が同様の手口に遭い、約8万円をだまし取られた。
 一般的にサポート詐欺の犯行グループは「米マイクロソフト社」などを名乗ることが多く、対策としてはソフトウエアをこまめにアップデートすることが有効とされている。
 同課によると、サポート詐欺を含むネット詐欺について県警に寄せられた相談件数は昨1年間で1201件。今年1月から4月末まで326件(前年同期比91件減)。

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