「◯-Rod AからZまで揃う説」を検証してみた

歴代4位の696本塁打を放ち、3度のMVP(2003年、2005年、2007年)に輝いたアレックス・ロドリゲスは「A-Rod」の愛称で親しまれたが、「◯-Rod」はAからZまで揃うのだろうか。データサイト「Baseball-Reference」を用いて検証してみた結果、メジャー経験者どころかマイナー経験者を含めてもAからZまでを揃えることはできなかった。

A-Rod
これは本家のアレックス・ロドリゲスしかいないだろう。禁止薬物使用などにより批判を受けることも多かったが、マリナーズ、レンジャーズ、ヤンキースの3球団で22年間プレーし、通算3115安打、696本塁打、2086打点など輝かしいキャリアを過ごした。

B-Rod
ブライアン・ロドリゲスはマイナー通算7シーズンで39勝59敗、防御率4.43を記録。メジャー昇格を果たすことはできず、2018年から日本ハムでプレーしており、昨年は6勝をマークした。

C-Rod
カルロス・ロドリゲスは内野のユーティリティとして1991年にヤンキース、1994~95年にレッドソックスでプレー。1994年は自己最多の57試合に出場し、打率.287、OPS.726をマークした。

D-Rod
殿堂入り捕手のイバン・ロドリゲスの息子として知られるデレック・ロドリゲス(ジャイアンツ)は、メジャーデビューした2018年に6勝4敗、防御率2.81の好成績をマーク。昨年は6勝11敗、防御率5.64に終わった。

E-Rod
エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)は昨年、自己最多の19勝をマーク。トミー・ジョン手術を受けたクリス・セールに代わるエース左腕として今年も活躍が期待される。

F-Rod
フェリックス・ロドリゲスは2000年代前半にジャイアンツの中継ぎエースとして活躍。2001年には自己最多の80試合に登板して9勝1敗、32ホールド、防御率1.68の好成績をマークした。

G-Rod
ギレルモ・ロドリゲスは2007年にメジャーデビューを果たし、ジャイアンツで39試合に出場して打率.253、1本塁打、OPS.683を記録。2009年にはオリオールズで7試合に出場した。

H-Rod
ヘンリー・ロドリゲスは1990年代に左の大砲として活躍。エクスポズ時代の1996年にはメジャー最多の160三振を喫したものの、自己最多の36本塁打、103打点をマークしてオールスター・ゲームに選出された。

I-Rod
真っ先に思い浮かぶのは殿堂入りの名捕手であるイバン・ロドリゲス。レンジャーズとヤンキースで本家「A-Rod」とチームメイトになった。1999年MVP、シルバースラッガー賞7度、ゴールドグラブ賞13度など輝かしい実績を誇り、2017年にアメリカ野球殿堂入り。

J-Rod
ジョエリー・ロドリゲスは昨年、中日ドラゴンズで64試合に登板して41ホールド、防御率1.64の好成績を残し、2年550万ドルでレンジャーズと契約。メジャー通算では38試合に登板して防御率5.40。

K-Rod
イニシャルはKではないものの、相手打者から次々に三振を奪うことから「K-Rod」の愛称で親しまれたフランシスコ・ロドリゲスを選ばざるを得ない。2008年に歴代最多の62セーブを記録し、歴代4位となる通算437セーブをマーク。先日、メジャー復帰を目指していることが報じられた。

L-Rod
ルイス・ロドリゲスは2000年代後半にツインズやパドレスで内野のユーティリティとして活躍。2005年から2009年まで平均73試合に出場し、少なくとも内野の3ポジション(二塁・三塁・遊撃)を守った。

M-Rod
マニー・ロドリゲスは2018年のドラフトでメッツから10巡目指名を受けてプロ入り。昨年はA+級で114試合に出場し、打率.242、1本塁打、14盗塁、OPS.627をマークした。

N-Rod
ネリオ・ロドリゲスは1990年代後半から2000年代前半にかけてメジャーで5年間プレーし、通算32試合に登板して4勝を記録。2003年には近鉄で7試合に登板したが、3勝2敗、防御率6.61に終わった。

O-Rod
オマー・ロドリゲスは2017年8月にロイヤルズと契約。昨年はドミニカ共和国のサマー・リーグで52試合に出場し、打率.272、2本塁打、17打点、OPS.737をマークした。

P-Rod
パコ・ロドリゲスはメジャー2年目の2013年にドジャースで76試合に登板し、防御率2.32の好成績をマーク。その後は故障に泣いた。本名は「スティーブン・フランシス・ロドリゲス」。

Q-Rod
「Q Rodriguez」で検索した結果、イミー・クエイポ・ロドリゲスのみが該当。キューバに属する「青年の島」出身の選手で、2010年のドラフトでドジャースから27巡目指名を受けてプロ入り。2010~11年にルーキー級で合計32試合に登板した。

R-Rod
リッチ・ロドリゲスはリリーフ左腕として8球団で13シーズンにわたってプレー。60試合以上に登板したシーズンが6度あり、ジャイアンツ時代の1997年には自己最多の71試合に登板した。

S-Rod
ショーン・ロドリゲスは2016年にパイレーツで140試合に出場して打率.270、18本塁打、OPS.859をマークしたが、故障などの影響によりその後は低迷。現在はマーリンズとマイナー契約を結んでいる。

T-Rod
トニー・ロドリゲスは1996年にメジャーデビューを果たし、レッドソックスで27試合に出場して打率.239を記録。1998年以降は独立リーグや台湾球界などでもプレーし、2005年まで現役を続けた。

U-Rod
イニシャルがUの選手のうち、マイナーでの出場数が最も多いウリセス・ロドリゲスを選出。1984~85年にツインズのマイナーでプレーし、通算89試合に出場して4本塁打を放った。

V-Rod
ビクトル・ロドリゲスは1984年にオリオールズで11試合、1989年にツインズで6試合に出場。出場機会は少なかったが、メジャー通算28打数12安打で打率.429、OPS1.036をマークした。

W-Rod
ワンディ・ロドリゲスは2000年代後半から2010年代前半にかけてアストロズなどで活躍し、5度の2ケタ勝利を含む通算97勝をマーク。2009年には自己最多の14勝を挙げた。

X-Rod
「X Rodriguez」で検索した結果、プロ経験者ではホゼ・X・ロドリゲスのみが該当。2006年にホワイトソックスのマイナーで53試合に出場した。アマチュア選手では、2016~17年にノースカロライナ州のファイファー大でゼイビアー・ロドリゲスという選手がプレーしていた形跡がある。

Y-Rod
ヨーマン・ロドリゲスは2014年にメジャーデビューを果たし、レッズで11試合に出場。メジャー経験はこの1年限りで、近年は母国ベネズエラのウィンター・リーグなどでプレーを続けている。

Z-Rod
「Z Rodriguez」で検索した結果、ザクリー・ロドリゲスのみが該当したが、残念ながらプロ経験者ではない。2017年にコネチカット州のサザン・コネチカット州立大でプレーしていた形跡がある。

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