【MLB】球団別プロスペクトTOP10:マイアミ・マーリンズ

1位:シクスト・サンチェス(RHP)
昨年2月のJ.T.リアルミュートのトレードの見返りの目玉。最速101マイルを記録する強烈なファストボール、よく沈むチェンジアップ、鋭く変化するスライダーの3球種が持ち球。投球フォームには力みがなく、再現性が高いため、狙ったところに球を投げ込むことを可能にしている。健康を維持することさえできれば、球界を代表する投手になれる逸材。

2位:JJ・ブレデイ(OF)
2019年ドラフト1巡目(全体4位)指名。大学3年時に71試合で打率.347、27本塁打という傑出した成績を残して、マーリンズの球団記録となる契約金667万ドルで入団した。スムースなスイングで広角に打ち分けることのできる技術と、非常に洗練されたアプローチを備えており、パワーとアベレージを両立することができる。足は平均以下だが反応は良く、肩も強いためRFにフィット。

3位:エドワード・カブレラ(RHP)
2015年7月に契約金10万ドルで入団。昨年はA+と2Aの19試合で防御率2.23、被打率.190、BB/9 2.9、 K/9 10.8とブレイクした。ファストボールは常時93-97マイル、最速100マイルを記録し、193センチの長身から角度をつけて投げ込まれる。スライダーとチェンジアップも評価が高く、ポテンシャルの高さは1位のサンチェスに匹敵する。

4位:ジャズ・チゾルム(SS)
2018年にマイナーのSSでベストの25本塁打を記録してブレイクしたが、昨年は不振に陥りシーズン半ばにザック・ギャレンのトレードで移籍した。打席でのアグレッシブなアプローチを修正する必要はあるが、20本塁打20盗塁級の選手へと成長する可能性を秘めた逸材。守備も平均以上のSSディフェンダーになれるだけのツールを持っている。

4位のチゾルムは攻守にダイナミック

5位:ヘスス・サンチェス(OF)
2014年7月に契約金40万ドルで契約。昨年7月のリリーフエースのニック・アンダーソンら4人の動くトレードでレイズから移籍してきた。スムースかつ素早いスイングをしているが、選球眼が未熟でゴロが多いため、打率.280、25本塁打級の打撃のポテンシャルを生かしてきれていない。平均以上の肩と反応の良さからRFの守備力は平均以上という評価。

【MLB】球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:ブラクストン・ギャレット(LHP)
2016年ドラフト1巡目(全体7位)指名。ややオーバースロットの契約金約415万ドルで入団した。完成度が高く早期昇格が期待されていたが、プロ入り後4登板のみでトミー・ジョン手術を受けた。昨年復帰すると、A+では20試合で防御率3.34、BB/9 3.2、K/9 10.1と好投した。両打者から空振りを奪えるカーブが決め球で、ポテンシャルはローテーション3番手級。

7位:モンテ・ハリソン(OF)
2014年ドラフト2巡目(全体50位)指名。2018年1月にクリスチャン・イエリッチのトレードの見返りとしてブリュワーズから移籍してきた。高校ではアメフトとバスケットボールでも活躍したアスリートで、プラスのスピードとダブルプラスの肩が特に目立つ。打撃では素晴らしいパワーポテンシャルを秘めているが、それを生かすためにもコンタクトを改善する必要がある。

8位:ルウィン・ディアス(1B)
2013年11月に契約金140万ドルでプロ入り。昨年8月にセルジオ・ロモのトレードでツインズから移籍してきた。昨年マイナー121試合で27本塁打を記録したパワーが最大の武器。打率も.270を記録したが、メジャーで活躍するためには選球眼を磨く必要がある。他のポジションの経験はないが、体格の割には機敏に動けており、1B守備は平均以上の評価。

9位:トレバー・ロジャース(LHP)
2017年ドラフト1巡目(全体13位)指名。疲労を考慮して5月にプロデビューを遅らせた2018年は防御率5.82と振るわなかったが、A+と2Aで23試合に先発した昨年は防御率2.90、BB/9 2.2、K/9 9.9と大きく内容を向上させた。投球フォームが安定しており既に制球は優れているが、決め球に欠けるため、将来像はローテーション4番手とされている。

10位:キャメロン・ミスナー(OF)
2019年ドラフト1巡目(全体35位)指名。42試合で打率.270、2本塁打、11盗塁を記録する上々のプロデビューを飾った。スイングスピードが速く選球眼も良いが、消極的になってカウントを悪くする傾向と高目の球への対応を修正する必要がある。身体能力とパワーポテンシャルを高く評価されており、コンタクトを改善できるかが今後のカギ。

© 株式会社SPOTV JAPAN