ベイトフィネスプラッギングを高次元に完遂する理想のロッド『ポイズングロリアスXC 166L-G/BFS(ジャッカル×シマノ)』

ジャッカルが積み上げてきた揺るぎなきバスフィッシングのノウハウ、シマノが誇る世界屈指の最先端テクノロジー。両者のクロスオーバーが生み出す革命的ロッド郡『ポイズンシリーズ』。シリーズの中核を担う「ポイズングロリアス」シリーズに昨年、“もうひとつのグロリアス”として加わったのが、マキモノに特化したグラスコンポジットモデル「ポイズングロリアスXC」である。今回はXCシリーズの中から今季新たに加わった166L-G/BFSにフィーチャーする。

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ポイズングロリアスXC 166L-G/BFS(ジャッカル×シマノ)

早野「いわば“シャッドスティック”。乗せて投げ、乗せて獲れる1本」

クランクベイトを中心としたマキモノに特化し、ノリの良いグラスティップに感度の高いカーボンを両立させたコンポジットロッドである「ポイズングロリアスXC

早野「既存モデルはティップのみグラスでベリ〜バットがカーボンの構造。今回僕が開発に携わった166L-G/BFSはベリーにもグラスコンポジットしているんです」

こう語るのは霞ヶ浦水系をホームとする手練・早野剛史さん。

【Profile】
早野剛史(はやの・たけし)
2018年国内最高峰バストーナメントカテゴリー・JBトップ50シリーズにおいて、開幕戦優勝とともに年間ランキング1位を獲得。さらにポストシーズンにおける、JBクライマックスエリート5をも制覇した次世代筆頭株アングラー。霞ヶ浦水系をベースにガイドサービスも展開している。

小型プラグは、ベイトフィネス機と言えどキャストにおいてストレスが少なくないのも事実。

しかしXCシリーズのしなやかなグラスティップは適度に遊びがあり、ライトプラグの弱い泳ぎを最大限に表現してくれるとともに、軽量ルアーにおけるストレスフリーなキャストの継続性能を実現。

早野「軽いウェイトが飛ばせ、確実に獲れる。いずれも“乗せる”ことが可能となり、近〜中距離でのアキュラシー性も高まっています」

いわば早野さんが理想とする究極の『シャッドスティック』がここに完成したのである。

スペック
●全長:6ft6in ●パワー:Light ●ルアー:3.5〜12g ●ライン:6〜12lb ●価格:5万5000円(税抜き)

ノリの良さと感度を両立する、こだわり抜かれた各パーツ部

グラスティップ

ティップが柔らか過ぎるとスタックが増え、硬ければ乗せにも影響。相反する要素を両立すべく、ベリーにもグラスをオンポジットすることで絶妙なバランスを追求した。

ガイド

ガイドはチタンフレームでリングはトルザイトとSiCをミックスしたセミマイクロガイド仕様。繊細な振動を手元へと確実に伝える要がここにある。

フルカーボンモノコックグリップ

ティップが捉えた振動を手元へ稲妻の如く伝達するカーボン中空構造、フルカーボンモノコックグリップを搭載。一般的にグラスのディスアドバンテージとなるダルさは、そこに存在していない。

バットエンドにはグロリアス共通ロゴが鎮座。早野さんはこのモデルにフロロカーボン8〜10ポンドを組み込んだアルデバランMGL30をセットアップ。ギア比6.5のノーマルギアで巻きのリズムを刻む。

ハードベイトフィネスのさらなる領域へ

早野さんとJBトップ50の同舞台で共に鎬を削る、ジャッカル×シマノプロスタッフ・小野俊郎さんは、仕上がったモデルを手にこう評価。

小野「小さなスイングモーションでしっかり飛ぶ。シャッドはスピニングだけで扱うルアーではないことを改めて実感しました

手返しも良く、狭いポイントへも低弾道で正確、かつ静かにアプローチすることが可能となりアキュラシーも向上。また、太いラインが使えることでキャッチ率も大幅に高まっていく。

微かなバイトでもグラスティップならではのノリの良さとシビアな状況における繊細なアプローチの両立でタフコンディションでも使用頻度は高まる。特に冬から春にかけて、バスの活性が低い低水温でのシャッドゲームにはうってつけだ

ハードベイトに特化したもうひとつのグロリアス「ポイズングロリアスXC」シリーズ。今年はハードベイトフィネスの領域を凌駕する至極の1本が遂にリリースとなる。マキモノファンは必ずチェックしておきたい逸品だ

また、今年で10周年の節目を迎えるジャッカル×シマノのクロスオーバープロジェクト。両社の感性と技術の革新は留まることを知らず、これからも日本のバスフィッシングシーンをリードし続け、さらなる領域へと昇華してくれるだろう

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