若者の“熱中”探す雑誌「YIPPEE」完成 男子学生3人の挑戦始まる 映像制作、タピオカ、古着など 15組に取材

雑誌を製作した(左から)竹本さん、植田さん、永田さん=佐世保市内

 県立大佐世保校の男子学生3人が、同世代の若者たちに熱中していることや将来の悩みなどをインタビューした記事を収録した雑誌「YIPPEE magazine(イェピィー マガジン)」を自費出版した。「読者が行動に移したり、エネルギーを感じたりするきっかけにしたい」との思いを込め、若者の等身大の姿を発信している。
 作ったのは同大経営学部国際経営学科4年の植田颯太さん(22)、永田崚さん(21)、竹本拓史さん(21)の3人。昨年から同級生が就職活動を始めたのをきっかけに、3人はそれぞれ「自分は何をしたいのか」と考えるように。そこで、同世代が熱中していることを取材し、自分たちが夢中になれるものの手掛かりを探り、その成果を形にしようと考えた。
 昨年7月に活動を開始。映像制作、タピオカ、古着などに熱中する10代~20代前半の若者15組16人に話を聞いて回った。人には負けない強み、将来の夢、悩み…。熱い思いを率直に語り合い、取材は平均して2~3時間に及んだ。
 誌面づくりにもこだわった。古い雑誌を読み込み、気に入った1990年代のテイストをちりばめた。写真は全てフィルムカメラで撮影。「生の声」が伝わるように、登場する若者たちの方言もそのまま記事にした。タイトルの「YIPPEE」は英語で「わーい」という意味の感嘆詞。

古着に熱中している学生を掲載したページ

 今年4月末に200部が完成。A4判全236ページの読み応えのある内容に仕上がった。何かに夢中になっている同世代の姿を追いながら、自分たちも雑誌作りに熱中していた3人。「将来のことはまだ模索中。ユーチューブやラジオなど興味のあることも実践していきたい」。彼らの挑戦は始まったばかりだ。

 3人は9月1~7日、佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで写真展を開く予定。雑誌は900円。購入希望者はメール(tajuramozoph@gmail.com)で申し込む。

 


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