「ミライ☆ニナイ塾」で長崎県内観光業の人材育成 高2対象、8月から

 長崎県内観光業の将来を担う人材を育成しようと、県は高校2年生を対象にした「観光のミライ☆ニナイ塾」を8月から開講する。ホテル・旅館の経営者や若手従業員、接客サービスを通して本県の魅力を発信する「長崎コンシェルジュ」らが講師。身に付けるべき能力や職場の雰囲気、仕事内容などを学ぶ。受講無料。
 県観光振興課によると、宿泊・飲食サービス業に就職した県内高卒者の3年以内の離職率は73.3%と高く、全国平均の62.9%を大きく上回っている。座学や業務体験を通して県内の宿泊業などで働く意義や、やりがいを感じてもらい、人材確保や離職率低下につなげる。初開催だった昨年度は138人が参加した。
 長崎、佐世保の両地区で来年2月まで毎月1回、それぞれ7回開く。4回以上受講した生徒は、保護者同伴のホテルランチ会に参加でき、中村法道知事名の修了証がもらえる。同課の担当者は「興味を持ったり、就職を考えるきっかけにしてほしい」と話している。
 8日から受講者の募集を開始。定員は各地区30人。申し込みは各高校で配布された申込書に必要事項を記入し、学校を通して。申込書は同課のホームページからも入手できる。7月10日必着。問い合わせは同課(電095.895.2644)。

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