【特集】アフターコロナの地域戦略〜(6)マイクロツーリズムの鍵は「ワーケーション」への対応になる〜

そ-星野リゾートの星野代表が、テレビやYoutubeなど様々な媒体を通じて、ウィズコロナの観光戦略を、移動1時間圏内の「マイクロツーリズム」に絞るべきと主張され、その戦略があっという間に広がっている。「インバウンドはここ数年急伸したのは事実だが、実は観光は国内市場のほうが大きい。めげることなく頑張りましょう」というそのメッセージに勇気づけられた観光事業者は数え切れないほどいるだろう。本当に素晴らしい方で、心から尊敬してやまない。ただ、その戦略を戦術に落として実行するのは、当然個々の事業者だ。先のテレワークと観光の接点について、星野代表もあちこちで言及されていたし、当然すでに着手している事業者も少なくないと思う。実際に、密を回避できる宿泊施設で人気のあるところは、8月の予約が埋まり始めているという話もちらほら聞こえてきた。その対応スピードとオリジナリティをどう出すかにかかって来ている。今回は、特に観光や交通・飲食業界は本当にひどいことになった。ただそれは、同じ業種ならどの企業にもほぼ等しく影響したことだろう。しかし今後出てくる「差」は、やはりコロナのせいだけにはできない。これはどんな事業にも言えることだ。自らを含め、正にこれからが正念場だと思う。

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