下駄箱のリフォームにかかる費用相場はいくら?事例とともにポイントを解説

玄関にある下駄箱は、私たちの足元を彩る靴を収納するスペースです。市販されている一般的な下駄箱を使用している家庭もあれば、オーダーメイドのものを設置している家も少なくありません。今回は、下駄箱をリフォームする際に必要となる費用や、実際の事例をご紹介します。

《目次》- 下駄箱リフォームにかかる費用相場と内訳

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下駄箱リフォームにかかる費用相場と内訳

下駄箱リフォームにかかる費用は、約4万~14万円前後が目安です。具体的な内訳は以下の通りです。

・下駄箱本体:約2万~8万円前後
・既存の下駄箱の撤去費用+新しい下駄箱の設置費用:約2万~3万円前後
・三和土(たたき)の表面素材の交換費用(必要な場合のみ):約3万円前後

「三和土(たたき)」とは、コンクリートで仕上げられた土間のことを指します。玄関の靴は、主に三和土に置かれています。

ユニット下駄箱の設置にかかる費用

ユニットタイプの下駄箱リフォームの費用は、どのような種類の下駄箱を選ぶかで大きく変わります。こちらでは、下駄箱の種類に応じたリフォーム費用の目安をご紹介します。どの下駄箱が適しているかは収納する靴の種類や数、家族の人数ごとに異なるため、モデルルームやパンフレットなどで実物を確認してから交換するのがおすすめです。

腰くらいの高さの下駄箱

カウンタータイプの下駄箱は、鍵置き場や飾り棚として活用可能。上部にも棚があれば収納分けしやすくて便利

腰くらいの高さの下駄箱は、カウンタータイプとも呼ばれ、本体費用が2万~3万円と安価な点が特徴です。リフォーム費用全体で、約4万~9万円前後かかります。一般的な下駄箱として、マンションや一戸建てなど幅広く設置されています。

天井までの高さの下駄箱

高さが天井まである下駄箱を選んだ場合、本体費用は約4万~8万円前後が目安です。リフォーム費用は、総額6万~14万円前後かかります。天井までの高さの下駄箱を選ぶと、収納力が格段に上がります。現在の下駄箱では容量が足りない方や、家族の多い方は、高さのある下駄箱を検討してみても良いかもしれません。

フロートタイプの下駄箱

フロートタイプとは、脚のない床から浮いた下駄箱を指します。空間を圧迫しないすっきりとしたデザインが人気を集めており、リフォームの際にフロートタイプの下駄箱を選択する方も少なくありません。浮いたスペースに間接照明を設置することで、下駄箱がおしゃれなインテリアへ早変わりします。フロートタイプの下駄箱へのリフォーム費用は、約20万~35万円前後です。下駄箱の大きさや収納力に応じて費用が上下するため、事前に必要な容量を確認しておきましょう。

シューズクロークを造作するリフォームにかかる費用

玄関横に設置された、靴を履いたまま出入りできる収納スペースをシューズクロークと呼びます。通常の下駄箱より収納力があり、デザイン性にも優れているため人気です。こちらでは、シューズクロークの造作リフォームにかかる費用をご紹介します。

扉付きの小部屋タイプ

一般的な住居にも適しているのが、扉付きの小部屋タイプのシューズクロークです。スペースさえ確保できれば、既存の下駄箱を撤去して、壁で区切ってドアを取り付けるだけで工事が完了します。工事内容が比較的簡単なため、費用もリーズナブルです。

扉付きの小部屋タイプの造作リフォーム費用は、約20万~30万円前後を目安としてください。具体的な内訳は以下の通りです。

・新しい下駄箱や棚の設置費用:約3万~8万円前後
・既存の下駄箱の撤去費用:約2万円前後
・スペースの確保とドアの取り付け費用:約10万~15万円前後

三和土(たたき)内のスペース確保が不要であれば、もう少し費用を抑えられる可能性もあります。

出入りしやすいウォークスルータイプ

より高い収納力を求めているのであれば、扉を玄関側と居住スペース側に2つ設けて通り抜けられるようにする、ウォークスルータイプのシューズクロークもおすすめです。ウォークスルータイプは、家の中にも通路を作らなければならず、小部屋タイプと比較して費用が高額になります。50万円以上を目安としてください。具体的な内訳は以下の通りです。

・新しい下駄箱の材料費、設置費用:約3万~8万円前後
・古い下駄箱の撤去費用:約2万円前後
・スペースの確保:約20万~30万円前後

通路スペースを確保する関係上、完成後は玄関が狭くなる点も忘れないよう注意しましょう。

下駄箱まわりのデザインリフォームにかかる費用

玄関をおしゃれな空間に変えるのは、下駄箱のリフォームだけではありません。下駄箱まわりのデザインリフォームも雰囲気を大きく変えてくれます。代表的なリフォーム例と費用の目安は、以下の表の通りです。

リフォーム例費用の目安 扉の交換・装飾 約20万~40万円前後 土間のタイル交換 約1万~3万円/㎡前後 土間を広くする 約30万~50万円前後 土間にドッグ用水栓を設ける 約3万~6万円前後 玄関を明るくする 約2万~3万円前後

軽微なリフォームであれば安価に行えますが、下駄箱まわりのリフォームは高額になることも少なくありません。事前にリフォーム会社から見積もりを出してもらうことが大切です。

廊下に収納スペースを追加する際にかかる費用

狭小住宅など、玄関まわりに収納スペースを確保することが難しい場合は、廊下に壁面収納などを設けるのもおすすめです。壁に埋め込むタイプのものを設置すれば、圧迫感なく収納スペースを確保できます。廊下に一定の幅があるなら、後付け可能なオープン棚を設置する方法もあります。大きな工事が必要なく、幅や高さを自由に設定できる点が魅力です。廊下に収納スペースを設ける場合、総額20万円前後が目安とされています。壁を厚くする工事や、高さが天井まである収納を設置する場合は、もう少しコストがかかります。

賃貸マンションで備え付けの下駄箱リフォームをしたい場合は?

賃貸マンションは、退去時に原状回復義務があるため、備え付けの下駄箱はリフォームしづらいでしょう。賃貸マンションにある備え付けの下駄箱に不満があるなら、DIYに挑戦するのがおすすめです。賃貸マンションでできる下駄箱のDIY案を下記でいくつかご紹介します。

・下駄箱の扉裏にクラフトボックスを設置してスリッパなどを収納
・下駄箱裏に市販のシューズケースを設置
・ファイルボックスに長靴を収納
・下駄箱奥のデッドスペースに突っ張り棒を設置し、靴の収納スペースを増やす
・下駄箱下にワイヤーラックを設置して靴を収納

原状回復も可能なDIYで、賃貸でも使いやすい下駄箱を手に入れましょう。

下駄箱リフォームのポイント

高さのある下駄箱は収納力抜群。鏡を備え付ければお出かけ前の全身チェックもしやすい

リフォームをして使いやすい下駄箱にするには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。こちらでは、下駄箱リフォームの注意点やポイントをご紹介します。

デッドスペースをなくす、既存の設備を有効活用

一般的な住宅では、玄関スペースに限りがあります。下駄箱リフォームを検討する段階で使える既存の設備はそのまま使用し、デッドスペースをなるべくなくすことで、限りある玄関スペースを最大限有効活用できます。玄関が狭い住居でも、おしゃれで使いやすい下駄箱にリフォームすることは可能です。

靴の種類や数量、家族構成に合ったサイズの下駄箱にしよう

下駄箱に収納する靴の種類や数量は、人それぞれ異なります。足元にこだわりのある方なら、高さのあるブーツやハイヒールなどをたくさん持っているかもしれません。家族が多ければ、より広いスペースが必要です。靴の種類や数量、家族構成に応じたサイズの下駄箱を選択しましょう。

臭いや調湿対策もあわせて考えよう

下駄箱は、履いた直後の靴を収納することもあり、臭いや湿気がこもりやすい傾向にあります。下駄箱リフォームの際には、通気性の良い素材や脱臭・消臭力のある下駄箱を選ぶのがおすすめです。

靴以外の物を収納できるスペースがあると使い勝手が良い

玄関には、靴以外にもレインコートや傘、掃除道具などさまざまなアイテムがあります。収納スペースがなく、靴以外のアイテムが玄関にあふれている家も珍しくありません。下駄箱をリフォームする際は、靴以外の物を収納できるように設計すると、使い勝手の良いスペースに生まれ変わります。収納スペースが便利なだけでなく、玄関がすっきりと片付くため、来客が訪れた場合にも安心です。収納スペースがない場合は、後付けでの設置も検討してみましょう。

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