広島メヒアが“2冠”、打率トップは中日大島…練習試合で結果を残したセ打者は?

中日・大島洋平(左)と広島のアレハンドロ・メヒア【写真:荒川祐史】

打率2位にはヤクルトの西浦、3位には中日の京田がランクイン

6月19日に開幕を迎えるプロ野球。新型コロナウイルスの感染拡大により3か月遅れで迎える開幕に向けて、12球団は6月2日から練習試合を行って調整を進めてきた。その練習試合も16日に予定されている巨人対ロッテ戦を残して終了。残る10球団は14日の試合で最後の実戦機会を終えた。

まだ、巨人とロッテが1試合ずつを残す状況ではあるものの、各球団の選手たちはどういった成績を残してきたのだろうか。ここでは選手個人の打撃成績を振り返り、打撃主要3部門で好成績を残して順調な調整ぶり、アピールに成功した選手を見ていこう。今回はセ・リーグだ。

【打率】(※20打数以上の選手)
1 大島洋平(中日).500
2 西浦直亨(ヤクルト).414
3 京田陽太(中日).400
4 オースティン(DeNA).385
5 ビシエド(中日).379
6 中島宏之(巨人).346
7 梶谷隆幸(DeNA).324
7 高橋周平(中日).324
9 湯浅大(巨人).318
10 西川龍馬(広島).306

セ・リーグの首位打者となったのは中日の大島。24打数12安打で西武のスパンジェンバーグと並び、12球団でもトップの打率5割を残した。ただ、大島は下半身の張りで練習試合の最後の4試合を欠場。開幕には間に合う見込みとされているが、その影響が懸念される。

2位には打率.414でヤクルトの西浦が入った。西浦はオープン戦最下位に沈んだチームの中で孤軍奮闘。三塁、遊撃、二塁と複数の内野ポジションを守る中で29打数12安打と好成績を残した。3位には.400で中日の京田。守備面では定評のある京田だが、打撃面は課題とされており、今季への期待が膨らむ。ここまでが4割台の選手だ。

4位以下はDeNAの新助っ人オースティン、中日のビシエドと続き、6位には復活を目指す巨人のベテラン中島がランクイン。巨人では若い湯浅も9位に入った。セ・リーグの打率上位10人のうち4人は打線が活発だった中日勢が占めた。

今季も中日打線の核となるビシエドは.379、4本塁打と今年も期待できそう

【本塁打】
1 メヒア(広島)5本
2 ビシエド(中日)4本
3 岡本和真(巨人)3本
3 オースティン(DeNA)3本
3 ソト(DeNA)3本
3 ロペス(DeNA)3本
3 ボーア(阪神)3本
3 村上宗隆(ヤクルト)3本

本塁打でセ・リーグトップだったのは広島のメヒア。練習試合再開から2試合連続で本塁打を放つなど、序盤から結果を残し、西武の山川に並ぶ5本塁打を放った。打率は.273と高くはないものの、7つの四球を選んでいる点も見過ごせないだろう。3失策と守備面には不安は残るが、打線の厚みを持たせるためには外せないか。

2位は中日のビシエドで4本塁打。ビシエドは打率も.379と高い成績を残しており、今季も中日打線の核として活躍が期待できそう。DeNAのオースティン、ソト、ロペスは揃って3本塁打ずつを放っており、この3人が並ぶDeNA打線の破壊力は他球団にとっては脅威となりそうだ。

【打点】
1 メヒア(広島)15打点
2 ロペス(DeNA)9打点
3 湯浅大(巨人)8打点
4 岡本和真(巨人)7打点
4 陽岱鋼(巨人)7打点
4 オースティン(DeNA)7打点
4 ソト(DeNA)7打点
4 佐野恵太(DeNA)7打点
4 堂林翔太(広島)7打点
4 京田陽太(中日)7打点
4 村上宗隆(ヤクルト)7打点

打点トップだったのは広島のメヒアで15打点をマークした。これは12球団で見ても単独トップの数字で、メヒアは本塁打と“2冠”。10日の阪神戦では満塁弾を放っており、2位のDeNAロペスに6打点差をつけてダントツだった。

3位には巨人期待の若手である湯浅が8打点でランクイン。新型コロナウイルス感染で離脱した坂本に代わり、主に遊撃手として練習試合に起用され、打率.318、2本塁打8打点とアピール。坂本復帰後も、別のポジションでの起用を期待したくなる活躍だった。巨人では陽岱鋼もアピール。打数は18打数と少なかったが、打率.500、2本塁打7打点と結果を残した。(Full-Count編集部)

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