自動火災報知設備の誤作動が急増 長崎市消防局管内25件

 梅雨に入り、自動火災報知設備の誤作動が急増している。同設備は湿気に反応して鳴ることもあり、長崎市消防局管内(長崎市、西彼長与、時津両町)では今月、火災以外での作動が15日までに30件あった。
 市消防局によると、梅雨入りの発表があった11日以降、15日までの5日間で、原因不明の作動が計25件。4月(4件)、5月(17件)に比べて大幅に増加。気象庁のホームページによると、長崎市の平均湿度は11日以降、95%を超える日が続いていた。
 一般社団法人「日本火災報知機工業会」(東京)によると、火災報知設備には煙や熱などを感知する種類がある。このうち、煙に反応する機器は、湿気で内部が結露すると、水滴が電気を通して反応してしまう場合があるという。
 同会は「点検業者と相談し、結露しにくい位置に機械をずらすなどの対策が挙げられる」としている。

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